内申点の上げ方は何が効果的?優先順位と科目別の対策について

内申点

中学生の保護者や生徒から「内申点の上げ方がわからない」という相談は、高校受験を前にした時期に特に多く寄せられます。

「テストの点数は良いのに成績が上がらない」「何から手をつければいいかわからない」という悩みには、評価の仕組みを正しく理解していないことが多いです。

評価は定期テストだけで決まるわけではなく、提出物・授業態度・実技・小テストなど複数の要素が組み合わさって決まります。

内申点の上げ方を正しく把握することで、何を優先すればいいかが明確になり、限られた時間を最も効果的な行動に集中させることができます。

内申点の上げ方は何が効果的?

内申点の上げ方として最も効果が高いのは、定期テストで高得点を取ることで、次いで提出物の完全提出・授業態度の順に優先順位をつけて取り組むことです。

多くの中学生が「授業中に積極的に発言する」「先生と仲良くする」といった行動に注目しがちですが、内申点の根幹は学力を測る定期テストの結果が土台になっています。

ただし、定期テストだけ頑張っても提出物が出せていなければ「主体的に学習に取り組む態度」の評価が下がり、総合的な内申点は伸びません。

3つの観点すべてを意識しながら、優先順位をつけて取り組むことが重要です。

このように、内申点の上げ方として最も効果が高いのは、定期テストで高得点を取ることで、次いで提出物の完全提出・授業態度の順に優先順位をつけて取り組むことです。

次は、内申点の評価がどのような仕組みで決まるのかを見ていきます。

内申点の評価基準を正しく理解する

内申点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価されます。

2021年度から全国の中学校で導入されたこの3観点の評価は、それ以前の5観点から変更されたもので、現在の評価の基本的な枠組みです。

知識・技能

教科の基本的な知識と技能をどの程度習得しているかを評価する観点です。

定期テストの点数が最も大きく反映される観点であり、小テスト・実技テスト・作品の完成度なども含まれます。

この観点の内申点の上げ方として最も直接的なのは、定期テストの点数を上げることです。

思考・判断・表現

習得した知識を使って考え、自分の言葉で表現する力を評価する観点です。

定期テストの記述問題・レポート・発表・グループ学習での発言が評価の対象になります。

「答えを出す」だけでなく「なぜそう考えたか」を説明できる力が求められており、テストの記述問題で自分の考えをしっかり書くことが評価につながります。

主体的に学習に取り組む態度

授業への参加姿勢・自主的な取り組み・提出物の状況が評価される観点です。

誤解されやすい観点ですが、「やる気があるように見せる」パフォーマンスではなく、「継続的に学習に取り組んでいる証拠」が評価されます。

提出物を期限通りに出す・ノートに自分の考えを書き加える・授業後に質問するといった行動が、この観点の内申点の上げ方として有効です。

このように、内申点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価されます。

次は、この3観点を踏まえた具体的な優先順位を見ていきます。

内申点の上げ方・最優先でやるべきこと

内申点を上げ方として最初に取り組むべきことは、定期テストの点数を上げることです。

3観点のうち「知識・技能」と「思考・判断・表現」の両方に定期テストが強く影響するため、テストの点数が上がれば全体が底上げされます。

定期テストで高得点を取る

定期テストの目安として、評定「4」を目指すなら80点以上、「5」を目指すなら90点以上が一般的なラインとされています(学校・教科によって異なります)。

テスト2週間前から準備を始めることが、十分な学習時間を確保するための目安です。

1週間前から始めるのでは、苦手な単元の克服や問題演習に充てる時間が不足します。

教科書の例題・学校のワーク・先生が「ここは重要」と言った箇所を優先して完璧に仕上げることが、得点を上げる最短ルートです。

授業中に先生が強調したポイントをノートに残しておき、テスト勉強に活かす習慣が、点数に直結します。

提出物を期限通りに・丁寧に出す

提出物は「主体的に学習に取り組む態度」の観点で最も直接的に評価される行動です。

提出物の評価が内申点に与える影響は大きく、期限を1日でも過ぎると評価が大きく下がる学校が多いです。

内申点の上げ方として提出物は最も取り組みやすい行動であり、全員が平等に取り組める最低限の義務でもあります。

「出す」だけでなく「丁寧に取り組む」ことも重要で、ワークの解答欄をすべて埋める・間違えた問題に解説を書き加える・作文は自分の言葉で充実させるといった工夫が「しっかり取り組んでいる」という印象を与えます。

提出期限をカレンダーやスマートフォンのリマインダーで管理する習慣をつけることで、提出忘れを防ぎましょう。

授業態度・ノートの取り方を改善する

授業態度は「主体的に学習に取り組む態度」の観点で評価されますが、演技的な積極性より本物の学習姿勢が評価されます。

先生が教室に入る前に教科書・ノート・筆記用具を机の上に準備しておくことは、授業への積極的な準備姿勢として先生の目に自然と届きます。

ノートは「先生の板書を写す」だけでなく、「先生が口頭で言った重要なポイント」「自分が気になった疑問」を書き加えることで、思考の記録として機能し「思考・判断・表現」の観点の評価にも寄与します。

このように、内申点を上げ方として最初に取り組むべきことは、定期テストの点数を上げることです。

次は、見落とされがちな副教科での内申点の上げ方を見ていきます。

副教科での効率の良い内申点の上げ方

副教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は、5教科よりも内申点の上げ方として取り組みやすいにもかかわらず、対策を怠っている生徒が多い最大の穴場です。

多くの都道府県で、高校入試の内申点計算において副教科の評定が2倍で換算される制度が採用されており、副教科で評定が1上がることの効果は5教科の2倍になります。

副教科が内申点全体に与える影響

東京都の内申点(9教科×5段階=45点満点)の計算では、5教科は評定そのままですが、副教科4教科は評定×2で計算されます。

副教科すべてで評定が1上がると、内申点の合計は8点上昇します。

5教科すべてで評定が1上がった場合の上昇が5点であることと比較すると、副教科の影響力の大きさがわかります。

実技系副教科(体育・音楽・美術)の攻略法

実技系副教科は「技術・センスがなければ良い評価がもらえない」と思われがちですが、「意欲・態度・知識」の部分でも評価されます。

体育では、準備・片付けを率先して行う・ルールを守る・チームメイトへの積極的な声かけなどの姿勢が「主体的に学習に取り組む態度」として評価されます。

音楽では、歌唱・演奏の出来だけでなく、鑑賞のレポートで自分の感想と気づきを詳しく書くことが「思考・判断・表現」の評価に直結します。

美術では、作品の完成度だけでなく、制作過程のスケッチや振り返りシートに自分の考えや工夫を丁寧に書くことが評価を上げる効果的な方法です。

技術家庭の攻略法

技術家庭は定期テストの範囲が比較的狭く、教科書の内容をしっかり押さえることでテスト点数を上げやすい教科です。

実習・製作では、完成品の出来栄えだけでなく、レポートへの取り組みや安全への意識・片付けの丁寧さが評価されます。

このように、副教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は5教科よりも内申点の上げ方として取り組みやすいにもかかわらず、対策を怠っている生徒が多い最大の穴場です。

次は、取り組んでいるのに内申点が上がらない「落とし穴」を整理します。

内申点が下がる・上がらない落とし穴

内申点が上がらない生徒に共通する落とし穴は、テストは頑張っているのに他の評価要素が足を引っ張っているというパターンです。

以下の行動は評価を下げる直接的な原因になるため、心当たりがある場合は今すぐ改善することが重要です。

提出物の期限遅れ・未提出

提出物を1回でも期限に遅れると、「主体的に学習に取り組む態度」の評価が大きく下がります。

テストで90点以上を取っていても、提出物が1回でも未提出があると評定「5」がもらえない学校が多いです。

「後で出せばいい」という意識は内申点の評価において致命的であり、期限を守ることはテスト勉強と同等以上に重要です。

授業中のスマートフォン・居眠り・私語

授業中に先生の目に明らかに見える形で授業に参加していないことは、「主体的に学習に取り組む態度」の評価を直撃します。

一度「この生徒は授業に参加していない」という印象を先生に持たれると、その印象はなかなか変わりません。

授業中の態度は1学期間ずっと評価されているため、定期テスト前だけ態度を改めても効果が限定的です。

実技教科の実技テスト・提出課題の軽視

「どうせ体育は苦手だから」「美術は才能がないから」という理由で実技教科の準備を怠ることは、都道府県によっては内申点合計に2倍のダメージが生じます。

内申点の上げ方として副教科は大きなチャンスであり、逆に手を抜けば大きな損失になります。

定期テスト以外の小テストを軽視する

授業中に実施される漢字テスト・英単語テスト・小テストは、「知識・技能」の観点で評価される場合があります。

「どうせ小テストだから」という意識で準備なしに臨み続けると、積み重なって定期テストの評価を引き下げる要因になります。

このように、内申点が上がらない生徒に共通する落とし穴は、テストは頑張っているのに他の評価要素が足を引っ張っているというパターンです。

次は、保護者ができる具体的なサポートを見ていきます。

保護者ができる内申点アップのサポート

保護者ができる内申点の上げ方のサポートとして最も効果が高いのは、提出物の期限管理と定期テストの計画立てに伴走することです。

「自分でやれるでしょ」と任せきりにすると、特に中1・中2の段階では提出物の管理や計画的な学習が習慣化される前に内申点が下がってしまうケースが多いです。

提出物の期限を一緒に確認する

毎週月曜日など決まったタイミングで「今週の提出物は何がある?」と確認する習慣を親子で作るだけで、提出忘れは大幅に減ります。

提出物が出せていない状態に気づいたときは、叱るより「次はどうすれば忘れないか」を一緒に考えることが、自己管理力を育てる関わり方です。

定期テスト2週間前からの計画立てに関わる

「テスト期間になったら勉強する」という子どもには、テスト2週間前に「今週は何の教科をどのくらい勉強する予定?」と声をかけることで、計画的な準備を促せます。

計画を一緒に立てることで、「どの教科が弱いか」「提出物がまだ終わっていない」という状況を早期に把握できます。

副教科のレポート・提出物を一緒に確認する

副教科のレポートや感想文は、子どもが手を抜きやすい提出物のひとつです。

「もう少し自分の考えを書けるところはない?」という声かけで、提出物の質を上げる後押しができます。

内容に口を出しすぎず、「考えを引き出す質問をする」という関わり方が、子どもの表現力を伸ばしながら評価にもつながります。

このように、保護者ができる内申点の上げ方のサポートとして最も効果が高いのは、提出物の期限管理と定期テストの計画立てに伴走することです。

次は、時期ごとに異なる内申点の上げ方の戦略を整理します。

内申点を短期間で上げるための時期別の戦略

内申点の上げ方として最も効果的なのは、学期末の定期テスト直前の2週間に全力を集中させることです。

内申点は学期ごとに評価が確定するため、「いつ・何に集中するか」という時期別の戦略が重要です。

1学期(4月〜7月)の戦略

中学1年生の場合、1学期の内申点が最初の評価となり、高校入試まで記録に残ります。

最初の定期テストで良い結果を出すことが、その後の先生の印象・本人のモチベーションの両面でプラスに働くため、1学期こそ最も力を入れるべき時期です。

入学直後は特に授業態度・提出物への取り組みが先生の目に入りやすく、「この生徒はしっかりしている」という最初の印象が評価に影響します。

2学期(9月〜12月)の戦略

2学期は運動会・文化祭などの行事が多く、学習の集中力が下がりやすい時期です。

行事の準備・参加態度も「主体的に学習に取り組む態度」の評価対象になるため、行事を積極的に取り組む姿勢が内申点の上げ方として有効です。

2学期末の定期テストは「知識・技能」「思考・判断・表現」の観点での評価を固める最後のチャンスになるため、特に力を入れましょう。

3学期(1月〜3月)の戦略

高校受験を控えた中3の場合、3学期の内申点が入試に直接影響する地域が多いため、この時期が最も重要になります。

受験勉強に集中するあまり、提出物を疎かにして内申点を下げてしまうというミスは、受験直前期に起きやすい落とし穴のひとつです。

提出物の漏れをゼロにする・授業態度を崩さないという「現状維持」を守ることが、この時期の基本です。

「今から上げたい」場合の優先順位

残り1学期・残り1ヶ月という短期間で上げたい場合、まず次の定期テストで現在より10点以上の点数アップを目指します。

次に、残っている提出物がないかを確認し、未提出があれば遅れてでも提出します。

そして、毎回の授業で「教科書・ノートを開いて授業に参加している姿勢」を作ることから始めます。

このように、内申点の上げ方として最も効果的なのは、学期末の定期テスト直前の2週間に全力を集中させることです。

学期ごとの戦略と優先順位を意識しながら、3観点すべてを底上げする取り組みを積み重ねることが、高校受験における最も確実な対策です。