オンライン学習のメリットデメリットとは?授業形式の種類もご紹介!

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近年、オンライン授業が一般化し、学校だけではなく、塾などの教育機関で採用されることも珍しくなくなりましたね。

感染症の拡大や警報発令時など、学校や学習塾が休校措置を取らざるを得ない状況下であっても、このオンライン授業の採用によって、子ども達の学習を止めないことが可能となりました。

オンライン授業は、通常授業と比較した場合、メリットはたくさんありますが、オンライン授業ならではのデメリットがあるのも確かです。

では、オンライン授業のメリットデメリットについて見ていきたいと思います。

オンライン授業のメリットデメリットとは?

オンライン授業のメリットデメリットとはどのようなことがあるでしょうか。

オンライン授業のメリットとは?

  • 好きな場所で授業が受けられる
  • 登校が難しい生徒でも授業に参加できる
  • 個別形式の場合は質問がしやすい
  • 地域格差が無い
  • 災害時などの緊急時でも柔軟に対応できる
  • パソコンスキルを身につけられる

好きな場所で授業が受けられる

オンライン授業の最大のメリットであり、オンライン移行後に強く支持されているのが、「場所を問わず授業が受けられる点」でしょう。

従来の授業であれば、特定の場所に足を運んで、特定の時間に授業を受けなければなりませんでした。

しかし、オンライン授業においては、インターネット環境さえあればどこでも授業を受けられるのです。

自宅で授業を受ければ、通学の時間もかかりませんから、通学にかかる無駄な時間を省き、その分を学習に充てることで効率的に学習を進められますよね。

また、通学費がかかっていた場合、交通費を節約でき、学習塾に保護者が車で送迎をしていた場合はガソリン代の節約にもなります。

登校が難しい生徒でも授業に参加できる

オンライン授業が導入されたことで、感染症対策になるだけではなく、病気やケガなど、登校が難しい生徒でも学習しやすくなりました

また、不登校から学校復帰したいと考えていたとしても、いきなり教室に飛び込むことは勇気が要るでしょうから、オンライン授業をきっかけに、自宅からリモートで授業に参加して、クラスの雰囲気をつかむ機会を得ることもできますね。

さまざまな事情で不登校になってしまい、学校に行けなくなった場合でも授業に参加できるのが「オンライン授業のメリット」でもあります。

オンライン授業であれば、今後の解決策が見つかるかもしれませんね。

個別形式の場合は質問がしやすい

オンライン授業は、複数で授業が受けられるのはもちろん、個別形式で授業を受けることも可能です。

「全体の前では恥ずかしくて質問ができない」、「こんな質問をして友達に笑われないかな・・・」と気にしている人にとっては、個別形式のオンライン授業は非常にメリットがある形式といえるでしょう。

普段はなかなか質問ができない人でも、先生に直接質問できるような環境になりますから、ぜひこの機会を活かして、分からないところなどを質問してみて下さい!

地域格差がない

どこからでも同じ授業を受けられるため、地域格差が発生せず、住む場所を選ばずに教育を受けることができます。

学習塾の場合、優秀な講師は都会に集まりがちですが、インターネットを活用することによって、生徒の居住地は問題ではなくなります。

つまり、地方でも都会と同じ水準の教育を受けられるようになるという訳ですね。

災害時などの緊急時でも柔軟に対応できる

オンライン授業は、インターネット環境さえあれば受けることができるため、災害時などの緊急時でも柔軟に対応することが可能です。

予想外の事態が起こったとき、通常の授業は継続するのが困難ですが、オンライン授業ならば、ネット環境さえ整っていれば、自宅に居ながら学習を受けれるため、学びを止めずに済むのです。

このように、カリキュラムの遅れを防止する上でも、オンライン授業は大切な役割を担います。

非常事態になり、自宅で勉強するしかない状況になっても、フォローが受けられるのは心強いですね。

パソコンスキルを身につけられる

オンライン授業を受けるには、必要最低限のパソコン知識が不可欠となります。

キーボードの基本的な操作から始まり、カメラやマイクを使ったり、画面共有で情報共有したりチャット機能でテキストを送ったりと、さまざまなパソコン機能を使います。

また、キーボードを打つ機会が自然と増えるため、受講しているうちにブラインドタッチをマスターする子どももいるでしょう。

オンライン授業に親しむことで、将来的に役立つパソコンスキルが同時に習得できるのは大きなメリットではないでしょうか。

オンライン授業のデメリットとは?

通信環境に左右される場合がある

インターネットは全国的に普及が進められており、通信環境やツールの準備さえできれば、ほとんどの場所でオンライン授業を受けられます。

ただし、接続スピードについては地域によって差があるようで、極端に遅い場合は授業に支障がでるケースも少なくないようです。

例えば、配布されたプリントのダウンロードができない、音声が聞き取りづらいといった状況が発生したり、画面が急に暗くなって見えなくなるといった事例もあるようです。

通信環境や端末の環境によっては、滑らかな映像とはならず、画面が見づらいケースもあります。

オンライン授業の前に、通信環境が十分かのチェックを忘れないようにして下さいね。

モチベーション維持が難しく受け身になりがち

オンライン授業では、周りにクラスメートもいないため、1人で授業に臨まなければならず、モチベーションの維持が難しくなりがち。

また、オンライン授業ならではの挙手や発言の仕方に戸惑うことも多く、積極的な授業参加が難しいこともあるでしょう。

先生も、生徒ごとの進捗状況や理解度、課題などを掴みづらい点もあるため、一方通行な授業となってしまう場合もあるかもしれません。

集中力を持続しづらい

学校で授業を受けている場合、先生や友達が同じ空間にいることで、やる気も出やすいでしょう。

しかし、自宅はスマートフォンやゲーム、テレビなどの誘惑も多く、集中力を持続しづらい環境下にあります。

そのため、子ども部屋ではなく、リビングでオンライン授業を受けるなど、環境を工夫する必要がありますね。

健康への影響の恐れ

オンライン授業を長時間受けすぎると、視力が低下したり肩が凝ったりと、体調が悪くなるリスクが考えられます。

電子機器を利用する際には、適度な使用時間を守ることが重要です!

長時間の連続使用を避けるためにも、時々立ってストレッチをする習慣を意識してみて下さい。

ずっと座りっぱなしだと、どうしても体が固まってしまいますから、90分以上のオンライン授業を受けるのであれば、一度画面から離れたほうがよいですね。

画面の明るさを優しい設定にしておくと、目への負担が多少軽くなりますよ。

以上が、オンライン授業のメリットデメリットについての解説でした。

次に、オンライン授業における学校側のメリットデメリットについても見ていきたいと思います。

オンライン授業における学校側のメリットデメリットとは?

オンライン授業は、授業をする学校側にもメリットデメリットはあります

では、それぞれについて見ていきましょう。

オンライン授業における学校側のメリットとは?

  • 対面授業に準じた教育を提供しやすい
  • 生徒の理解度を確認しやすい
  • オンラインによる校外学習を実施できる

対面授業に準じた教育を提供しやすい

先生と生徒がリアルタイムでやり取りができる「同時双方向型のオンライン授業」では、学校で受ける対面授業と同等の教育を提供しやすいことがメリットのひとつです。

教室で授業を行っているような臨場感も体験できるため、生徒にとっても、集中力を持続しやすい環境といえますね。

生徒の理解度を確認しやすい

オンライン授業では、生徒の反応がダイレクトに返ってきます

子ども一人ひとりの表情を画面上で確認できるため、理解が進んでいない生徒にも声をかけやすいという利点があります。

さらに、オンライン上で2者面談などを実施することもできますから、学習面だけでなく、生徒のメンタル面のサポートを手厚くすることも可能でしょう。

オンラインによる校外学習なども実施できる

オンライン授業を導入している学校の中には、オンライン上で校外学習を実施している学校もあります。

地域で働く人や施設などにインタビューを行い、その様子をオンライン配信することによって、校外学習を体験でき、その場で生徒から質問をすることもできるでしょう。

オンライン授業における学校側のデメリットとは?

  • オンラインでは体験学習や実技の実施が難しい
  • 生徒の不正行為に気づきにくい
  • 生徒とコミュニケーションが取りにくい

オンラインでは体験学習や実技を実施することが難しい

オンライン授業は、基本的には映像や音声を見る形で授業が行われるため、家庭科や美術のような実技、理科の実験など、体験学習が必要な授業には不向きとなってしまいます。

もし、体験学習や実技を自宅で行ってもらう場合には、見本や必要物品などが見やすいよう、手元を鮮明に映すなどの工夫も必要となり、実施することが難しいのが現状のようです。

また、画面で一度に見られる生徒の数に限りがあるため、先生が全員の表情をいつも把握できるわけではありませんから、対面での授業に比べると、どうしてもこの部分については課題があります。

生徒の不正行為に気付きづらい

大勢の生徒を対象にオンライン授業を行う場合、生徒の不正に気づくことが難しいケースがあります。

スマートフォンで解答を検索していたとしても、画面越しではわからないこともあるでしょう。

また、生徒が隠れてスマートフォンやゲームを触っていたとしても、オンライン授業では確認できないことが難点だといえます。

生徒とコミュニケーションを取りにくい

学校内であれば、休憩時間などに生徒とコミュニケーションを取ることができますが、オンライン授業では、きめ細やかなコミュニケーションを取りづらい部分があります。

そのため、生徒が気軽に質問できるチャットや掲示板などを導入することも1つの方法でしょう。

生徒の学習満足度をアップさせ、学習が継続できるよう、学校側からサポートすることが重要ですね。

以上が、オンライン授業における学校側のメリットデメリットでした。

では最後に、オンラインの授業形式についてご紹介したいと思います。

オンラインの授業形式は3種類!

オンライン授業には、大きく分けて3種類の授業形式があります

  1. オンデマンド形式
  2. ライブ形式
  3. ハイブリッド形式

オンデマンド形式

オンデマンド形式は、あらかじめ収録した授業を配信する授業形式を指します。

公式サイトにアクセスすることで、繰り返し動画を視聴することも可能です。

オンデマンド形式の授業は、学習者側にとっては時間や場所が縛られないことが大きなメリット。

好きなタイミングで動画を視聴できますが、その場で質問できないことが難点といえるでしょう。

コンテンツの中から苦手科目のみを重点的に視聴して学習を深めることも可能です。

ライブ形式(集団)

集団で行われる場合

集団ライブ形式の授業では、学習者側が授業に参加できる双方向授業であるため、他の生徒の意見を聞いたり発言したりすることもできます。

授業のスケジュールが組まれるため、先生と生徒が時間を守って授業を始める必要があります。

個別で行われる場合

個別ライブ形式では、先生と生徒のお互いの顔、ノートやホワイトボードなどが画面に映し出されて行われる授業を指します。

リアルタイムでやり取りするため、生徒の疑問を残さずに授業を進めることが可能です。

常に手元の映像が映し出される授業形式であれば、生徒の集中力が持続しやすいことがメリットのひとつですね。

苦手科目を集中的に学習したり、苦手単元を復習するなど、1人の生徒のペースに合わせられることが特徴です。

しかし、授業料が高額になりやすいことが難点だといえるでしょう。

ハイブリッド形式

ハイブリッド形式とは、学校の対面授業とオンライン授業を組み合わせたものを指します。

従来の対面授業に、オンライン上での学習を組み合わせることによって、より柔軟かつ効果的に学習を行う方法です。

また、対面授業をオンラインに同時配信することで、登校して授業を受けるかオンライン授業かを選べるなど、オンライン授業の中でも自由度が高い方法だといえるでしょう。

ハイブリッド形式では、学習場所が選択できるだけでなく、感染防止対策に役立てることもできますね。
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