入試本番が近づく冬は、インフルエンザやノロウイルスが流行する時期と重なり、高校受験で体調不良が起きないか心配になるのも無理はありません。
万全に対策をしていても、当日に熱が出たり、お腹が痛くなったりすることは誰にでも起こり得ます。
その場でどう動けばいいのか分からず、パニックになってしまうと、適切な対応が遅れてしまうこともあります。
高校受験で体調不良に見舞われた場合も、落ち着いて正しい順序で対応すれば、受験のチャンスを失わずに済む可能性があります。
高校受験で体調不良になったらどうする?
高校受験で体調不良になった場合は、まず慌てず中学校に連絡することが基本であり、状況によっては追試験などの救済措置を受けられる可能性もあります。
多くの高校入試では、出願や事務手続きが中学校を通して行われているため、当日の体調不良といったトラブルへの対応も、中学校が窓口になるのが基本です。
受験生本人や保護者がいきなり受験校に連絡するのではなく、まずは担任の先生や学校の代表番号に連絡を入れることで、その後の対応がスムーズに進みやすくなります。
「この1日で全てが終わってしまうのでは」と感じてしまいがちですが、実際には追試験などの制度上の配慮が用意されているケースも多く、必要以上に不安になる必要はありません。
このように、高校受験で体調不良になった場合は、まず慌てず中学校に連絡することが基本であり、状況によっては追試験などの救済措置を受けられる可能性もあります。
では、具体的にどのような手順で対応すればいいのか、詳しく見ていきましょう。
高校受験当日に体調不良になった場合の対処法
高校受験当日に体調不良になった場合の対処法は、できるだけ早く中学校に連絡し、症状や会場へ行けるかどうかを簡潔に伝えることです。
まずは中学校へ連絡する
体調不良に気づいた時点で、できるだけ早く担任の先生、もしくは学校代表の電話番号に連絡を入れましょう。
中学校に連絡がつかない場合は、直接受験校へ連絡してもかまいません。
当日の受験可否といった判断には学校同士のやり取りが必要になることが多く、保護者が自己判断で受験校に連絡するより、中学校を経由する方が話が正確かつスムーズに進みやすくなります。
伝えるべき内容は3点で十分
電話で伝える内容は、症状(発熱がある、腹痛が強いなど)、症状の程度、自力で会場に行けるかどうかの3点程度で十分です。
細かく説明しようとする必要はなく、落ち着いて状況を伝えれば、中学校側はその情報から状況を把握できます。
医療機関を受診し診断書をもらう
追試験を受けるためには診断書が必要になる可能性があるため、病院は中学校への連絡を済ませた後に行くのがおすすめです。
原則として当日に医療機関を受診して診断書をもらう必要があり、どうしても当日に受診できなかった場合に限り、翌日の日付の診断書まで認められることがあります。
このように、高校受験当日に体調不良になった場合の対処法は、できるだけ早く中学校に連絡し、症状や会場へ行けるかどうかを簡潔に伝えることです。
連絡を済ませた後、実際にどのような救済措置が用意されているのか確認していきましょう。
高校受験で体調不良の際に使える追試験・追検査制度
高校受験で体調不良の際に使える追試験・追検査制度は、自治体や学校によって対応が異なるため、事前に志望校の取り決めを確認しておくことが重要です。
医師が診察の結果として現在の病状では試験を受けることができないと判断した場合、病名に関わらず追試験の対象として受理される地域があります。
発熱や腹痛だけでなく、月経随伴症状(生理に伴う体調不良)であっても、重度であれば理由として認められる例もあります。
一方で、大阪府の公立高校のように、出席停止の扱いが定められた特定の感染症に罹患している場合のみ追試験を受けられるという形で、対象を限定している地域もあります。
注意点として、一度本試験を受けた後に「実は体調が悪かったので追試験を受け直したい」ということは認められません。
また、追試験は本試験よりも少し難しくなる傾向があるとされており、症状が軽い場合は本試験を受けたほうが合格の可能性が高くなることもあります。
このように、高校受験で体調不良の際に使える追試験・追検査制度は、自治体や学校によって対応が異なるため、事前に志望校の取り決めを確認しておくことが重要です。
そもそも、なぜ受験期に体調を崩しやすくなるのか、原因を理解しておくことも対策につながります。
高校受験生が体調不良になりやすい原因
高校受験生が体調不良になりやすい原因は、受験のストレスによる免疫力の低下と、勉強優先で生活リズムが乱れやすいことです。
受験勉強の重圧は知らず知らずのうちに心と体に影響を与え、疲れが取れにくくなったり、食欲がなくなったり、眠りが浅くなったりする症状が現れやすくなります。
ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌され、免疫システムの働きが抑えられてしまうため、ウイルスや細菌への抵抗力が落ち、風邪が長引いたり再発しやすくなったりします。
さらに、夜遅くまで勉強するのが当たり前になりがちな受験期は、睡眠時間が短くなることでも免疫力が下がってしまいます。
加えて、入試が行われる1月から2月は、インフルエンザやノロウイルスの流行が最も活発になる時期と重なっており、体調を崩すリスクがもともと高い時期だといえます。
このように、高校受験生が体調不良になりやすい原因は、受験のストレスによる免疫力の低下と、勉強優先で生活リズムが乱れやすいことです。
これらの原因を踏まえ、体調を崩さないために事前にできる予防策を確認していきましょう。
高校受験前に体調を崩さないためにやるべき予防策
高校受験前に体調を崩さないためにやるべき予防策は、生活リズムを試験当日に合わせて整えることと、感染症対策を徹底することです。
受験当日のスケジュールにすぐ順応できるよう、せめて受験日の1ヶ月前からは朝型の生活に切り替えておくとよいでしょう。
就寝時間を決めてその時間には布団に入り、当日の起床時間と試験開始時刻も意識しながら、日中の過ごし方をなるべく当日のスケジュールに近づけておきます。
インフルエンザやノロウイルスの流行期と重なるため、マスクの着用、手洗い・うがいの徹底、人混みを避けるなど、感染症対策も欠かさず行いましょう。
受験生本人だけでなく、家族が体調を崩して本人にうつしてしまうことも避けたいため、家族全員で同じように対策を意識しておくと安心です。
息抜きの時間を適度に作り、ストレスを溜め込みすぎないようにすることも、免疫力を保つうえで効果的です。
このように、高校受験前に体調を崩さないためにやるべき予防策は、生活リズムを試験当日に合わせて整えることと、感染症対策を徹底することです。


