中学受験生がゲームがやめられないのはなぜ?対処法について

中学受験

何度注意してもコントローラーを手放さない我が子を見て、中学受験生がゲームがやめられないのはなぜだろうと悩む保護者は少なくありません。

叱っても約束を破られてしまい、どう対応すればいいのか分からなくなることもあるでしょう。

単なるわがままなのか、それとも深刻な状態なのか、判断がつかず不安になることもあるかもしれません。

この記事では、中学受験生がゲームがやめられない理由と、その対処法について整理していきます。

中学受験生がゲームがやめられないのはなぜ?

中学受験生がゲームがやめられないのは、多くの場合、脳の発達段階的にまだ自制心が十分に育っていないことが理由で、成長とともに自然と落ち着いていく一時的な状態であることがほとんどです。

大人であれば自分の行動を客観的に見て制御できますが、小学生・中学生の脳はまだ発達の途中にあり、目の前の楽しさを我慢する力がまだ十分に育っていません。

「ゲームがやめられない」という状態は、決してその子だけの特別な問題ではなく、多くの家庭で見られる、成長の過程における自然な姿だといえます。

とはいえ、中には注意が必要な状態も含まれているため、まずは「ハマっている」状態と「依存」の違いを見極めることが大切です。

このように、中学受験生がゲームがやめられないのは、多くの場合、脳の発達段階的にまだ自制心が十分に育っていないことが理由で、成長とともに自然と落ち着いていく一時的な状態であることがほとんどです。

では、この2つはどのように見分ければよいのでしょうか。

「ハマっている」状態と「依存」の違いを見極める

「ハマっている」状態と「依存」の違いは、日常生活に支障が出ているかどうか、正常な判断ができているかどうかで見極めることができます。

単にゲームが好きで熱中している「ハマっている」状態であれば、時間になれば渋々でも切り上げられたり、成長とともに他の関心事に興味が移ったりして、自然と落ち着いていくことがほとんどです。

一方で、ゲームができないと激しくイライラして手が震えたり、暴れたりする、ゲームのことしか考えられなくなる、成績の低下や昼夜逆転、家族との衝突といった問題が起きているにもかかわらずやめられない状態が続く場合は、注意が必要なサインです。

こうした状態が長期間にわたって続く場合、世界保健機関(WHO)が定める「ゲーム障害」という正式な診断基準に該当する可能性もあります。

具体的には、ゲームの時間や頻度を自分でコントロールできない、他の何よりもゲームを優先する、問題が起きているにもかかわらずゲームを続けてしまう、という状態が12ヶ月以上続く場合に診断される可能性があるとされています。

心当たりがある場合は、自己判断で抱え込まず、後述するように専門家に相談することも検討しましょう。

このように、「ハマっている」状態と「依存」の違いは、日常生活に支障が出ているかどうか、正常な判断ができているかどうかで見極めることができます。

多くのケースが「ハマっている」段階だとしても、親子関係がこじれて悪循環に陥ってしまっている場合は、状況をリセットする工夫が必要です。

悪循環に陥っている場合のリセット方法

親子関係がこじれて悪循環に陥っている場合は、一旦勉強時間を短く設定し直し、ゲームをしていることを責めない関わり方に切り替えることが効果的です。

ゲームをめぐって親子の言い合いが続くと、保護者は「ゲームを与えた自分が悪い」と自分を責めてしまい、子どもはますます反発するという悪循環に陥りやすくなります。

こうした状態になっている場合は、いったん勉強量のハードルを下げ、達成しやすい目標に切り替えることで、子どもが「できた」という感覚を取り戻しやすくなります。

ゲームをしていること自体を白い目で見たり、遠回しに嫌味を言ったりするのをやめ、まずは親子の関係を落ち着かせることを優先すると、かえって状況が好転していくことがあります。

声かけの際は、「あなたはいつもゲームばかりで」と相手を主語にして責めるのではなく、「私は夜遅くまでゲームをしているあなたの体が心配なの」というように、自分を主語にして気持ちを伝える話し方にすると、子どもも防衛的にならずに話を受け止めやすくなります。

このように、親子関係がこじれて悪循環に陥っている場合は、一旦勉強時間を短く設定し直し、ゲームをしていることを責めない関わり方に切り替えることが効果的です。

関係を立て直していく中で、日々の関わり方として意識しておきたい具体的なポイントもあります。

ゲームの時間中は口出しせず、約束違反時だけペナルティを徹底する

決めた時間内であればゲーム中に口出しをせず、ペナルティは約束を破ったときだけ徹底して実行するというメリハリが、ルールを機能させる鍵になります。

「〇時までゲームをしていい」と約束したにもかかわらず、その最中に「そろそろやめたら」などと声をかけてしまうと、子どもは約束が守られていないと感じ、ルールそのものへの信頼を失ってしまいます。

決めた時間の中では本当に自由に遊ばせ、その代わり時間を過ぎても続けてしまった場合には、あらかじめ決めておいたペナルティを必ず実行するという一貫性が重要です。

曖昧な運用を続けてしまうと、子どもはルールを軽視するようになり、結果として悪循環から抜け出しにくくなってしまいます。

このように、決めた時間内であればゲーム中に口出しをせず、ペナルティは約束を破ったときだけ徹底して実行するというメリハリが、ルールを機能させる鍵になります。

最後に、家庭での工夫だけでは対応が難しいと感じた場合に、相談を検討したい専門家についてもまとめます。

心配なサインが続く場合に相談したい専門家

成績の急激な低下や昼夜逆転、家族への暴言や暴力といった深刻なサインが長期間続く場合は、家庭内だけで抱え込まず、専門家に相談することも検討しましょう。

学校のスクールカウンセラーや、かかりつけの小児科医は、身近に相談しやすい窓口として選択肢に入ります。

症状が重く、日常生活に大きな支障が出ている場合は、思春期・青年期の依存症治療を扱う医療機関や、専門の相談機関に相談することも一つの方法です。

早めに第三者の視点を取り入れることで、家庭だけでは気づきにくかった原因や対応のヒントが見つかることもあります。

このように、成績の急激な低下や昼夜逆転、家族への暴言や暴力といった深刻なサインが長期間続く場合は、家庭内だけで抱え込まず、専門家に相談することも検討しましょう。