6年生になってもなかなか手放せない様子を見て、中学受験でゲームをやめる時期はいつが良いのだろうと悩む保護者も多いでしょう。
無理に取り上げてけんかになってしまった経験がある家庭も、決して少なくないでしょう。
周りの他の家庭がどのように区切りをつけているのかも分からず、判断に迷うこともあるかもしれません。
この記事では、中学受験でゲームをやめる時期の目安と、家庭での判断基準について整理していきます。
中学受験でゲームをやめる時期はいつ?
中学受験でゲームをやめる時期に一律の正解はなく、多くの場合、過去問演習が本格化する6年生の秋から冬にかけてが一つの目安になります。
国立教育政策研究所が実施した全国学力・学習状況調査によると、1日1時間以上テレビゲームをしていると回答した小中学生は全体の約75%にのぼり、多くの子どもが日常的にゲームを楽しんでいる実態がうかがえます。
そのため、低学年や中学年のうちから完全に禁止する必要はなく、勉強とのバランスを取りながら付き合っていく家庭がほとんどです。
ただし、6年生になり過去問演習に時間を割かなければならなくなる秋以降は、ゲームの時間そのものが物理的に確保しづらくなるため、自然と区切りをつける家庭が増えていきます。
このように、中学受験でゲームをやめる時期に一律の正解はなく、多くの場合、過去問演習が本格化する6年生の秋から冬にかけてが一つの目安になります。
とはいえ、この時期は目安にすぎず、実際にやめるかどうかを判断する基準も知っておく必要があります。
やめるかどうかの判断基準
やめるかどうかの判断基準としては、第一志望校の合格判定が60〜80%程度あり、勉強とゲームを両立できているかどうかが一つの目安になります。
模試で第一志望校の合格判定が安定して出ており、日々の学習にも支障が出ていない場合は、無理にゲームを完全禁止にする必要はなく、これまでどおりのペースを維持しても問題ないとされています。
一方で、合格判定が思わしくなく、勉強時間そのものが不足している場合は、6年生の秋から冬にかけて、ゲームの時間を大きく減らす、あるいは一時的にやめるという判断も現実的な選択肢になります。
大切なのは「6年生になったから一律にやめさせる」のではなく、その時点での成績や志望校との距離を踏まえて、家庭ごとに判断していくことです。
このように、やめるかどうかの判断基準としては、第一志望校の合格判定が60〜80%程度あり、勉強とゲームを両立できているかどうかが一つの目安になります。
判断基準が分かっても、実際に取り上げる際にはリスクもあることを理解しておく必要があります。
無理に取り上げることのリスク
感情的にゲーム機を取り上げたり隠したりすると、子どもが親に隠れてプレイするようになったり、反発心から親子関係が悪化したりするリスクがあります。
ゲームには依存性があるため、頭ごなしに取り上げてしまうと、子どもは強い反発を感じ、こっそり隠れて遊ぶようになってしまうことがあります。
そうなると、保護者はゲームをしていないと思い込んだまま安心してしまい、実際の学習時間はかえって把握しづらくなるという逆効果を招きかねません。
一方的に取り上げるのではなく、なぜ今この時期にゲームとの付き合い方を見直す必要があるのかを、子ども自身にも納得してもらう働きかけが欠かせません。
このように、感情的にゲーム機を取り上げたり隠したりすると、子どもが親に隠れてプレイするようになったり、反発心から親子関係が悪化したりするリスクがあります。
では、親子で納得しながらルールを決めていくためには、どうすればよいのでしょうか。
親子でルールを決める具体的な方法
親子でルールを決める際は、感情的にならず冷静に話し合い、ルールを破った場合のペナルティまであらかじめ決めておくことが効果的です。
「入試本番までゲームとどう付き合っていくか」というテーマで、頭ごなしに命令するのではなく、子ども自身の意見も聞きながら一緒にルールを作っていくと、納得感を持って守りやすくなります。
ルールを決める際は、「1日〇分まで」「宿題が終わったらOK」といった具体的な条件に加えて、「ルールを破ったら3日間禁止」など、破った場合のペナルティも事前に取り決めておきましょう。
ルールを決めたら、実際に破られた際には、心を鬼にしてペナルティを実行することが重要です。ここで妥協してしまうと、ルールそのものが形骸化してしまいます。
条件を決める際は、「偏差値〇〇を維持する」「毎日〇時間は勉強する」「宿題を完璧にこなす」など、成績や学習量を基準にすると、ゲームと勉強の関係が明確になります。
ただし、子どもにとってハードルが高すぎる目標を設定すると、かえってやる気を失わせてしまうため、今の実力より少し上を目指せる程度の、適切な水準に設定することが大切です。
プレイ時間も「1日1時間まで」のように具体的に決め、できれば親の目の届く場所でプレイさせ、時間を親自身も把握しておくようにしましょう。
見えないところで管理を任せてしまうと、想定より長く遊んでしまっていても気づきにくくなります。
なお、ゲームや勉強の時間管理とあわせて、睡眠時間についても優先順位をつけて確保できるよう、保護者が主導して管理してあげることが望ましいとされています。
保護者がゲームに対して否定的な態度を見せすぎると、子どもは隠れて遊ぼうとしたり、反発心からかえってゲームへの執着を強めたりすることがあります。
頭ごなしに否定するのではなく、ときには一緒に楽しむ姿勢を見せることで、「勉強を終わらせてからゲームをしよう」という前向きな気持ちを引き出しやすくなります。
このように、親子でルールを決める際は、感情的にならず冷静に話し合い、ルールを破った場合のペナルティまであらかじめ決めておくことが効果的です。
なお、ゲームには勉強に良い影響を与える面もあります。立体的な視点でキャラクターを操作するゲームは、図形問題で求められる空間把握力の助けになることがありますし、ゲーム内のセリフや名前を通じて漢字に親しむきっかけになることもあります。ゲームを完全に悪者にするのではなく、上手に付き合っていく視点を持っておくとよいでしょう。


