受験が近づくにつれて、高校受験のために学校を休んで勉強に専念した方がいいのではと考え始める中学生は少なくありません。
周りで休んでいる人が少ない中で自分だけ休むことへの迷いや、先生にどう伝えればいいのかという不安もあるでしょう。
判断基準を持たないまま悩み続けていると、受験勉強そのものに集中できなくなってしまうこともあります。
高校受験のために学校を休むかどうかは、志望校の種類や内申点の状況によって判断基準が変わるため、正しく理解したうえで決めることが大切です。
高校受験のために学校を休むのはあり?
高校受験のために学校を休むことは、内申点が確定していて欠席日数が30日未満であれば選択肢としてあり得ますが、公立志望か私立志望か・内申点が必要かどうかによって判断基準が大きく変わります。
「勉強時間を確保したいから休む」という考え方自体は間違いではなく、実際に直前期に学校を休んで第一志望に合格した受験生は毎年存在しています。
一方で、学校の授業も受験の出題範囲内の内容を扱っているため、通い続けることで受験勉強と両立できるという見方もあります。
どちらが正解かはその人の状況によって異なり、一律に「休んでいい」「休んではいけない」とは言い切れないというのが実態です。
このように、高校受験のために学校を休むことは、内申点が確定していて欠席日数が30日未満であれば選択肢としてあり得ますが、公立志望か私立志望か・内申点が必要かどうかによって判断基準が大きく変わります。
まずは、学校を休むことで得られるメリットを確認していきましょう。
高校受験のために学校を休むメリット
高校受験のために学校を休むメリットは、勉強時間の確保と感染症リスクの軽減、精神的な余裕を生み出せることです。
勉強時間を確保できる
学校に通うと、登下校の時間・授業・移動・給食・ホームルームなど、1日のうち多くの時間が固定されます。
学校を休むことで、その時間を自分に必要な科目や苦手分野に充てることができます。
残り時間が少なくなればなるほど、自分が最も伸ばすべき部分に集中できる環境の価値は高まります。
感染症リスクを避けられる
入試が集中する1〜2月はインフルエンザやノロウイルスが流行する時期でもあり、学校という集団生活の場は感染リスクが高まります。
受験当日に体調を崩してしまうと、追試験の対象がごく限られているという現実もあるため、体調管理を最優先する判断として学校を休む選択は合理的な側面があります。
精神的な余裕が生まれる
周囲から入試に関する話題が飛び交い、ライバルの勉強進度や模試の結果を耳にして焦りが増す場合があります。
落ち着いた自宅環境で自分のペースで学習できることが、精神的な安定につながるという受験生も少なくありません。
このように、高校受験のために学校を休むメリットは、勉強時間の確保と感染症リスクの軽減、精神的な余裕を生み出せることです。
一方で、学校を休むことには見落とせないデメリット・リスクもあります。
高校受験のために学校を休むデメリット・リスク
高校受験のために学校を休むデメリット・リスクは、3学期の評定が進学先高校に送られる可能性があることと、自宅での自己管理の難しさです。
3学期の評定が進学先高校に送られる可能性がある
内申点は中学3年生の2学期までが高校入試の評価に使われるため、「3学期はどうせ関係ない」と考えがちです。
しかし、3学期の最終的な通知表(評定)は入学先の高校に送付されることが多く、あまりにも評定が低い場合は入学後の学習姿勢に影響するという見方もあります。
実際に、長期間学校を休んだ受験生が「学習態度や意欲の評価が付けられず、評定が下がる可能性がある」と担任から説明を受けたというケースが報告されています。
3学期に長期間欠席する場合は、学年末テストの扱いや評定への影響について、あらかじめ担任の先生に確認しておくことが大切です。
欠席日数が30日を超えると説明が必要になる
文部科学省の基準では、正当な理由のない年間30日以上の欠席は「不登校」と定義されており、欠席日数がこの基準を超えると進学先の高校への説明が必要になる場合があります。
受験直前に学校を休む場合でも、欠席日数の累計が30日を超えないよう注意しておく必要があります。
自宅では自己管理が難しくなるリスクがある
学校という外部の環境から離れ、自宅で一人で勉強を続けるのは、モチベーションの維持が難しい受験生にとって逆効果になるケースもあります。
学校に行けば先生から直接受験に関するアドバイスや情報をもらえる機会がありますが、休んでいるとこうした情報を逃すリスクもあります。
「自分は家にいると集中できない」「誘惑に負けやすい」という自覚がある受験生は、学校に通い続けた方が結果として勉強時間を多く確保できることもあります。
このように、高校受験のために学校を休むデメリット・リスクは、3学期の評定が進学先高校に送られる可能性があることと、自宅での自己管理の難しさです。
これらを踏まえ、公立と私立で判断基準がどう変わるのかを確認していきましょう。
高校受験のために学校を休む場合の判断基準(公立・私立別)
高校受験のために学校を休む場合の判断基準は、公立高校志望と私立高校志望で異なり、公立志望は原則として通い続ける方が安全で、私立一般入試志望は比較的柔軟に判断できます。
公立高校志望の場合
公立高校の入試では内申点が合否に大きく影響するため、内申点が確定しきっていない時期に欠席日数が増えると、評定に悪影響を与えるリスクがあります。
公立志望の場合は、内申点が完全に確定したと確認できるまでは原則として学校に通い続けるのが安全です。
内申点が既に確定しており、残りの欠席日数に余裕がある場合に限り、受験日直前の数日間を休む選択肢を検討することができます。
私立高校志望(一般入試)の場合
私立高校の一般入試は調査書の比重が低い場合が多いため、公立志望と比べて柔軟な判断ができます。
受験日程が1月中に集中している地域では、受験が続く期間に学校を休む選択をする受験生も見られます。
また、高校によっては中学3年生の受験期に「自由登校制度」を設けており、事実上「来なくてもよい」という対応をとっている学校もあります。
自分の学校にそのような制度があるかどうかは、担任の先生に確認しておきましょう。
このように、高校受験のために学校を休む場合の判断基準は、公立高校志望と私立高校志望で異なり、公立志望は原則として通い続ける方が安全で、私立一般入試志望は比較的柔軟に判断できます。
休むと決めた場合は、学校への伝え方と事前の準備が重要になります。
高校受験のために学校を休む場合の担任への伝え方と事前準備
高校受験のために学校を休む場合の担任への伝え方は、正直に理由を伝えることが最もトラブルが少なく、「感染症対策のため」「受験に向け自宅で集中したい」という説明がスムーズに受け入れられやすいとされています。
嘘をついて休む必要はありません。
「受験を控えていて、感染症対策を兼ねて自宅で集中して準備したい」という内容を、担任の先生に事前に正直に伝えると、ほとんどの場合は理解を得られます。
伝える前に確認しておきたい点は以下の通りです。
- 現在の欠席日数の累計(30日を超えない範囲か)
- 学年末テストの日程と、後日受験した場合の扱い(参考値扱いになるかどうか)
- 休んでいる間に提出が必要な課題の有無
- 自由登校制度の有無
家族にも「この期間は家で集中して勉強する」と事前に伝えておくことで、生活リズムや環境面での協力を得やすくなります。
学校を休むからには「何を・どのように勉強するか」を明確にしておかないと、ただ休んでいるだけになりかねないため、学習計画を立ててから休む期間に入ることが大切です。
このように、高校受験のために学校を休む場合の担任への伝え方は、正直に理由を伝えることが最もトラブルが少なく、「感染症対策のため」「受験に向け自宅で集中したい」という説明がスムーズに受け入れられやすいとされています。

