高校受験は何校受けるのが一般的?受験校数の目安と選び方について

高校受験

初めての高校受験で、何校受けるのがいいのか分からないという中学生や保護者は多くいます。

友人の受験校数を聞いても、地域や状況によってバラバラで、自分の場合に何校が適切なのかが判断しにくいところです。

受験校数が多すぎても少なすぎても、それぞれ別のリスクが生まれてしまいます。

高校受験で何校受けるかは、公立と私立の制度の違いを理解したうえで、自分の状況に合わせて決めることが大切です。

高校受験は何校受けるのが一般的?

高校受験では、公立1校+私立1〜3校の合計2〜4校程度が一般的な目安ですが、地域や志望校のレベル、家庭の状況によって大きく異なります。

「公立1校しか受けられないから、私立で複数の合格を確保しておく」という考え方が基本にあります。

ただし、都道府県によって私立高校の入試日程のまとまり方が異なるため、実際に受けられる私立の校数には地域差があります。

例えば、愛知県では私立が3日間に集約されているため最大3校受けられる一方、東京では私立の日程が分散しているためより多くの学校を受験することが可能です。

あくまで「2〜4校」は目安であり、1校のみ受験する受験生もいれば、6校以上受験する受験生もいます。

このように、高校受験では、公立1校+私立1〜3校の合計2〜4校程度が一般的な目安ですが、地域や志望校のレベル、家庭の状況によって大きく異なります。

まず、公立と私立で受験できる校数の仕組みがどう違うのか、理解しておきましょう。

高校受験で受けられる校数の仕組み(公立・私立の違い)

高校受験で受けられる校数の仕組みは、公立高校と私立高校で大きく異なり、公立は多くの都道府県で1校のみに限られます。

公立高校の受験校数

公立高校(都道府県立・市立)は、多くの都道府県において、一般入試での受験は1校のみとなっています。

志望校を出願後に変更したい場合は、各都道府県が定める期間内であれば「志願先変更」ができる場合がありますが、これはあくまで変更であり、複数校を同時に受験できるわけではありません。

一部の地域では、公立高校の前期・後期入試のように複数回の選抜機会がある場合もありますが、仕組みは都道府県によって異なります。

私立高校の受験校数

私立高校は、入試日程が重ならない限り、何校でも受験することができます。

ただし、同じ都道府県内の私立高校が特定の数日間に入試日程をまとめている地域では、選べる校数が自然と限られてきます。

専願(単願)や推薦で受験する場合は合格後に入学を辞退できないため、実質的に他校を受験する選択肢がなくなる点にも注意が必要です。

このように、高校受験で受けられる校数の仕組みは、公立高校と私立高校で大きく異なり、公立は多くの都道府県で1校のみに限られます。

制度を理解したうえで、実際に何校受けるかを決める際のポイントを見ていきましょう。

高校受験で何校受けるかを決める際のポイント

高校受験で何校受けるかを決める際のポイントは、費用・体力・勉強時間への影響を考慮したうえで、合格を1校以上確保できる校数を設定することです。

受験料と入学金の費用を考える

私立高校を1校受験するごとに受験料(一般的に2万円前後)がかかり、合格後に入学手続きをすれば入学金(10〜30万円程度)も必要になります。

本命の合格発表前に滑り止めの入学金の支払い期限が来ることも多く、最終的に入学しない学校の入学金を支払ってしまうケースもあります。

何校受けるかを決める前に、家庭でどの程度の費用をかけられるかを話し合っておくことが大切です。

体力と勉強時間への影響を考える

受験が連続すると体力が消耗し、本命の試験日までにコンディションが落ちてしまうリスクがあります。

受験の連続は2日程度までに抑えるのが無難で、3日以上連続すると最後の日はパフォーマンスが落ちやすくなります。

また、受験校が増えるほど各学校の傾向や過去問への対策も必要になるため、勉強時間が分散してしまうという問題もあります。

試験慣れのために安全校を1校入れる

多くの受験生にとって、高校受験は初めての入試です。

本命の試験より前に、合格の可能性が高い安全校を1校受けておくことで、試験会場の雰囲気に慣れ、「合格」という安心感を得た状態で第一志望に臨めるという大きなメリットがあります。

このように、高校受験で何校受けるかを決める際のポイントは、費用・体力・勉強時間への影響を考慮したうえで、合格を1校以上確保できる校数を設定することです。

受験校の数が決まったら、どのようなレベルの学校を組み合わせるかも重要です。

高校受験の受験校の選び方(3つのレベルで組む)

高校受験の受験校の選び方は、挑戦校・実力相応校・安全校の3つのレベルで組み合わせることが基本です。

挑戦校(チャレンジ校)

現在の実力では合格が難しいが、本当に行きたい学校や、頑張れば届くかもしれない学校を指します。

合格確率が50%以下程度の学校が目安で、1校程度にとどめておくのが一般的です。

実力相応校

模試の結果から見て合格確率が60%以上程度の、現在の実力と釣り合っている学校です。

第一志望として最も力を入れて対策すべき学校であり、1〜2校程度が目安となります。

安全校(滑り止め)

現在の実力から見てほぼ確実に合格できる、実力相応校よりも2ランク程度下の学校です。

「受かっても通いたいと思えるか」という視点で選ぶことが大切で、単に合格を確保するためだけに受験すると、万が一の際に後悔につながりやすくなります。

また、安全校で1つ合格を確保しておくことで、精神的な余裕が生まれ、実力相応校や挑戦校の試験に落ち着いて臨みやすくなります。

このように、高校受験の受験校の選び方は、挑戦校・実力相応校・安全校の3つのレベルで組み合わせることが基本です。

受験校が多すぎる場合と少なすぎる場合にも、それぞれ異なるリスクがあります。

高校受験で受けすぎるリスクと少なすぎるリスク

高校受験で受けすぎるリスクと少なすぎるリスクはどちらも存在し、それぞれの問題点を理解したうえで校数を決めることが大切です。

受けすぎるリスク

  • 受験料・入学金の費用がかさむ
  • 複数校の過去問対策が必要になり、勉強が分散する
  • 受験が連日続くことで体力が消耗し、本命試験でコンディションが落ちる
  • 試験結果の一喜一憂が続き、精神的に不安定になりやすい

一般的に上限として6校程度を目安とすることが推奨されており、それ以上になると受験勉強に支障が出やすくなります。

少なすぎるリスク(1校のみのリスク)

公立高校1校のみを受験して不合格になった場合、進学先がなくなってしまいます。

「滑り止めを受けなくても大丈夫」と過信してしまうと、不合格時に二次募集や定時制・通信制などへの対応を慌てて探さなければならない事態になりかねません。

志望意識が強く「公立に落ちたら就職する」という明確な前提がある場合を除き、少なくとも1校は合格の可能性が高い学校を受けておくことが望ましいでしょう。

このように、高校受験で受けすぎるリスクと少なすぎるリスクはどちらも存在し、それぞれの問題点を理解したうえで校数を決めることが大切です。