高校受験の面接マナーがわからず、本番でどう振る舞えばいいのか不安に感じている中学生は多くいるでしょう。
入退室の仕方や言葉遣い、服装など気を付けるべき点は多岐にわたり、何から準備すればいいのか迷ってしまうケースも少なくありません。
対策を後回しにしてしまうと、本番で焦って思わぬ失敗をしてしまうリスクがあります。
高校受験の面接マナーは、控え室から退室までの一連の流れと、服装・言葉遣いのポイントを場面ごとに押さえておくことが重要です。
高校受験は面接マナーで合否は決まる?
高校受験は面接マナーだけで合否が決まるわけではありませんが、マナーが悪いと回答内容が良くても評価が下がってしまう可能性があります。
面接で評価が伸びない受験生には、大きく2つのタイプがあります。
1つは「マナーが悪い人」、もう1つは「面接対策をしていない人」です。
控え室での私語、入室時のだらしない態度、乱れた言葉遣いといったマナーの不備は、面接官に悪い第一印象を与えてしまいます。
第一印象は入室から1分程度で決まるともいわれており、その後の質疑応答で内容の良い回答をしても、最初の印象を完全に覆すのは簡単ではありません。
実際に、志望動機や自己PRをどれだけ練り込んでいても、控え室での態度や入室時の振る舞いが原因で評価を落としてしまう受験生は少なくありません。
このように、高校受験は面接マナーだけで合否が決まるわけではありませんが、マナーが悪いと回答内容が良くても評価が下がってしまう可能性があります。
なぜマナーがそこまで重視されるのか、次で詳しく見ていきます。
高校受験の面接でマナーが重視される理由
高校受験の面接でマナーが重視されるのは、面接官が回答の内容だけでなく、振る舞い全体から「高校生になる準備ができているか」を判断しているためです。
高校入試の面接では、主に次の3点が見極められています。
- 志望動機や入学への意欲、学習への熱意
- コミュニケーション能力(聞く力・話す力)
- 人柄や将来像が、その学校の生徒としてふさわしいか
これらは質問への回答内容だけでは判断しきれない部分であり、入退室の様子や姿勢、言葉遣いといったマナーが、判断材料として大きな役割を果たします。
つまりマナーは、回答内容を正しく伝え、評価してもらうための土台にあたる部分です。
土台がしっかりしていない状態で良い回答をしても、面接官にはその内容が十分に伝わりにくくなってしまいます。
このように、高校受験の面接でマナーが重視されるのは、面接官が回答の内容だけでなく、振る舞い全体から「高校生になる準備ができているか」を判断しているためです。
ここからは、実際の面接の流れに沿って、控え室から退室までのマナーを具体的に確認していきます。
高校受験の面接マナー|控え室から退室までの流れ
高校受験の面接マナーは、控え室に入った瞬間から退室するまで、一連の流れの中で評価され続けています。
それぞれの場面で気を付けるべきポイントを把握しておけば、本番で慌てずに対応できます。
控え室での過ごし方
控え室に入った時点から、すでに評価の対象になっているという意識を持つことが大切です。
緊張がほぐれることで、友人とのおしゃべりがつい増えてしまう受験生も少なくありませんが、控え室には他校を受験する生徒も含め多くの受験生がいるため、私語は控えましょう。
控え室で気を付けたいポイントは、以下の通りです。
- スマートフォンの電源を切り、カバンにしまっておく
- 友人との会話を控え、姿勢を正して静かに座る
- 持参した資料に静かに目を通すのは問題ない
- 名前や受験番号が呼ばれたら、はっきりとした声で返事をする
入室時の振る舞い
入室時の振る舞いは、第一印象の大部分を決める重要な場面です。
入室時は、以下の流れを覚えておきましょう。
- 名前や受験番号を呼ばれたら、はっきりとした声で返事をする
- ドアを軽く3回ノックする
- 面接官から「どうぞ」と声がかかったら、静かにドアを開ける
- 「失礼します」と言って一礼し、入室する
- ドアのほうを向き、音を立てずに閉める
- 椅子の横に立ち、受験番号・氏名・出身中学校名を伝えて一礼する
- 「お座りください」と言われたら「失礼します」と言って着席する
一礼や挨拶のタイミングをすべて完璧に覚えるのは難しいため、多少順番が前後しても、背筋を伸ばしてはっきり挨拶をすることを優先すれば問題ありません。
着席中の姿勢と視線
着席中は、椅子に深く座りすぎず、背筋を伸ばし、手は膝の上に置くようにしましょう。
姿勢が崩れていると、それだけで「やる気がない」「だらしない」という印象を与えてしまいます。
話すときに下を向いていると暗い印象を与えやすいため、面接官の目、または眉間や鼻のあたりを見るようにします。
面接官が複数いる場合は、主に質問をしてくれた面接官に視線を向けながら、ほかの面接官にも適度に視線を配るとよいでしょう。
話し方・言葉遣い
緊張すると、普段使っている友達言葉や口癖がうっかり出てしまうことがあるため、事前に注意すべき言い回しを把握しておくことが大切です。
注意したい言葉遣いの例は、以下の通りです。
- 語尾を伸ばさない
- 「あの~」「えっと~」などの言葉を使わない
- 「マジ」「ヤバい」などの口癖に注意する
- 「ら」抜き言葉、「い」抜き言葉に注意する(食べれる→食べられる、見れた→見られた)
- 自分のことは「わたし」と言う(僕、俺、うちなどはNG)
- 受験する高校のことは「御校」と呼ぶ
- 「うちの親」「担任」ではなく「わたしの両親」「クラスの担任の先生」と表現する
万が一、本番でくだけた言葉が出てしまった場合は、焦らず「失礼しました」と言い直せば問題ありません。
質問の聞き方
面接官が話している間は、軽くうなずきながら真剣に聞いている様子を示すことが大切です。
緊張のあまり質問が聞き取れなかった場合は、「申し訳ありません。もう一度お願いします」と素直に聞き返しても、マナー違反にはなりません。
聞き取れないまま的外れな回答をしてしまうほうが、印象を下げてしまいます。
退室時の振る舞い
面接の最後まで丁寧な姿勢を保てるかどうかは、面接全体の印象に影響します。
退室時は、以下の流れを覚えておきましょう。
- 「これで面接は終わりです」と言われたら、座ったまま「ありがとうございました」と一礼する
- 椅子の横に立ち、あらためて一礼する
- ドアの前まで歩く
- ドアの前で面接官のほうを向き、「失礼します」と言って一礼する
- 静かにドアを開けて退室する
- 外に出たら、ドアを正面にして静かに閉める
このように、高校受験の面接マナーは、控え室に入った瞬間から退室するまで、一連の流れの中で評価され続けています。
一連の流れに加えて、服装や身だしなみも事前に整えておく必要があります。
高校受験の面接における服装・身だしなみのマナー
高校受験の面接マナーの中で、服装や身だしなみは回答内容より先に評価される最初のポイントです。
清潔感のある中学生らしい身だしなみを心がけることが、好印象につながる近道です。
男子生徒の身だしなみチェックポイント
- 髪が目にかからず、短く清潔感のある髪型である
- 茶髪やパーマをしていない
- ひげは綺麗に剃られている
- シャツはズボンの中に入れ、ボタンはすべて留めている
- シャツにアイロンがかかっており、しわがない
- 靴や靴下に汚れがない
女子生徒の身だしなみチェックポイント
- スカートの丈は短すぎず、膝が隠れる長さである
- 髪が長い場合は、お辞儀のときに顔にかからないよう派手すぎないゴムやピンで留める
- 化粧やマニキュアをしていない
- リボンやネクタイが曲がっていない
- 靴下は白・黒・紺などシンプルな色である
男女共通で、爪は短く切りそろえ、ピアスなどの装飾品は外しておくと安心です。
このように、高校受験の面接マナーの中で、服装や身だしなみは回答内容より先に評価される最初のポイントです。
万全に準備していても、本番では予想外の事態が起こることもあります。
高校受験の面接で予想外の事態が起きたときの対応
高校受験の面接では、事前に対策していても予想外の事態が起こることがあり、その場でのマナーを守った対応が評価につながります。
代表的な2つの事態と、その対応方法を確認しておきましょう。
集団面接で同じ意見を言われた場合
集団面接で、自分が言おうとしていた内容を先に他の受験生に言われてしまうことは珍しくありません。
このとき「先の方と同じです」だけで終わらせてしまうのは避けましょう。
「先の方と一部重複してしまいますが」と一言添えたうえで、自分なりの言葉や視点を加えて話すと、好印象につながります。
想定外の質問をされた場合
準備していなかった質問をされて頭が真っ白になってしまうこともあります。
その場合は「少しお時間をいただけますか」と一呼吸置き、落ち着いてから自分の言葉で答えれば問題ありません。
焦って的外れな回答をするより、落ち着いて短くても誠実に答えるほうが評価されます。
このように、高校受験の面接では、事前に対策していても予想外の事態が起こることがあり、その場でのマナーを守った対応が評価につながります。
最後に、これらのマナーを本番で自然に発揮するための準備方法を確認します。
高校受験の面接マナーを本番で発揮するための練習方法
高校受験の面接マナーは、知識として理解するだけでなく、繰り返し練習して体に染み込ませることで初めて本番で自然に発揮できます。
一つひとつのマナーを意識しすぎると、本番では動きがぎこちなくなり、緊張から余計な失敗につながることもあります。
家族や学校の先生に面接官役を頼み、入室から退室までの流れを通しで練習しておくと、本番でも落ち着いて対応しやすくなります。
可能であれば練習の様子を動画で撮影し、姿勢や視線、話すスピードを客観的に確認してみるのもおすすめです。
繰り返し練習しておけば、本番で多少手順が前後しても、堂々とした態度で乗り切ることができます。
このように、高校受験の面接マナーは、知識として理解するだけでなく、繰り返し練習して体に染み込ませることで初めて本番で自然に発揮できます。

