定期テスト90点の偏差値がどのくらいで、学年でどのくらいの上位に位置するのか気になっている中学生もいるでしょう。
高得点は取れているものの、それが評定「5」に結びつくのか、志望校のレベルに通用するのか判断がつかないという声も少なくありません。
ただ、平均点によって立ち位置は変わり、点数だけで評定や合否が決まるわけでもありません。
この記事では、定期テスト90点の偏差値がどのくらいになるかについて、評定と高校受験への影響を中心に整理していきます。
定期テスト90点の偏差値はどのくらい?
定期テスト90点の偏差値は、平均点が60点前後であれば、おおむね偏差値65前後になることが多いです。
多くの公立中学校では、定期テストの平均点が60点前後になるように問題が作成されています。
平均点が60点のテストで90点を取っていれば、平均より30点上回っており、これは偏差値でいうと65前後にあたります。
偏差値65は上位約7%に相当し、90点を取れている生徒は学年の上位1割以内に位置していることが多いと考えられます。
ただし、定期テストでは偏差値が算出されないのが一般的です。
偏差値の計算には全生徒の点数のばらつき(標準偏差)が必要であり、その情報を生徒や保護者が手に入れることは難しいためです。
そのため、90点という点数の立ち位置を知るには、偏差値よりも「平均点との差」と「学年順位」を確認する方が現実的で確実です。
また、注意したいのは、定期テストの偏差値と高校受験の模試の偏差値は別物であるという点です。
定期テストは範囲が限られ何が出るか予想しやすいため得点しやすく、範囲全体から出題される模試では同じ偏差値が出ないことが普通です。
定期テストで90点を安定して取れていても、高校受験の模試では偏差値がそれより低く出ることを理解しておく必要があります。
このように、定期テスト90点の偏差値は、平均点が60点前後であれば、おおむね偏差値65前後になることが多いです。
次は、90点でも評定「5」にならないことがある理由を見ていきます。
定期テスト90点でも評定5にならないのはなぜか
定期テスト90点でも評定5にならないのは、評定が「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で総合的に決まるためです。
一般的にテストで90点以上を取れば評定「5」の目安とされていますが、90点を取っても必ず「5」がつくとは限りません。
現在の中学校の成績評価は絶対評価であり、テストの点数だけで評定が決まる仕組みではないためです。
提出物や授業態度が影響する
評定を構成する3観点のうち「主体的に学習に取り組む態度」は、提出物の完成度・授業への参加姿勢・振り返りシートの記述などで評価されます。
テストで90点を取っていても、提出物を出していなかったり期限を守らなかったりすると、この観点で評価が下がり、評定が「4」にとどまることがあります。
提出物や授業態度によっては、本人がそれほどの失点と思っていなくても評価上大きなマイナスとして扱われることもあります。
応用問題での得点が求められる
評定「5」は、単に点数が高いだけでなく、応用問題(思考力を問う問題)で得点できていることが求められる場合があります。
基礎問題だけで90点を取っていても、応用問題で失点していると「思考・判断・表現」の観点で評価が伸びず、「5」に届かないことがあります。
平均点が高いテストでは90点でも評定が下がる
平均点が非常に高いテストでは、90点でも相対的な評価が高くならないことがあります。
クラスの多くが90点前後を取るようなテストでは、90点は「できて当たり前」の水準とみなされ、満点近くを取らないと「5」がつきにくくなるケースもあります。
このように、定期テスト90点でも評定5にならないのは、評定が「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で総合的に決まるためです。
次は、90点が高校受験でどう評価されるかを見ていきます。
定期テスト90点は高校受験でどう評価されるか
定期テストで各教科90点前後を安定して取れる実力は、高校受験では上位校・難関校を目指せる水準にあたります。
定期テストで90点を安定して取れているということは、内申点でも高い評定を得やすく、高校受験で有利な立ち位置につながります。
内申点への影響
各教科で90点前後を取り続けると、内申点は評定「5」または「4」が中心となり、9教科合計で40点前後(45点満点中)が期待できます。
偏差値70以上の高校を目指す場合、9教科の内申で42程度が必要とされており、90点台を安定して取ることがこの水準に到達するための条件になります。
内申点は高校受験で「当日の試験を受ける前の持ち点」として機能するため、高い内申点は志望校選択の幅を大きく広げます。
定期テストと模試のギャップに注意する
定期テストで90点を取れていても、高校受験の合否を左右するのは模試の偏差値です。
定期テストは範囲が限られ対策しやすいため、範囲全体から出題される模試では定期テストほど得点できないことがあります。
「定期テストで90点取れているのに模試の偏差値が思ったより低い」という状況は珍しくなく、これは実力不足ではなく定期テストと模試の性質の違いによるものです。
上位校・難関校を目指すなら、定期テストの点数に満足せず、模試を受けて全国・全県での立ち位置を客観的に把握することが重要です。
応用力を磨くことが必要
定期テストで90点を取れる基礎力があっても、難関校の入試問題には定期テストの範囲を超えた応用問題や思考力を問う問題が多く含まれます。
定期テスト対策だけでは対応しきれない部分があるため、90点を安定して取れるようになったら、応用問題や入試レベルの問題に取り組んで実力を伸ばしていくことが求められます。
このように、定期テストで各教科90点前後を安定して取れる実力は、高校受験では上位校・難関校を目指せる水準にあたります。
最後に、90点を安定して取り続けるために意識すべきことを見ていきます。
定期テスト90点を安定して取り続けるために意識すること
定期テスト90点を安定して取り続けるには、日頃の授業と復習で内容を定着させ、ケアレスミスをゼロにする習慣を身につけることが必要です。
90点を安定して取れる生徒は、テスト前に一夜漬けで詰め込むのではなく、日頃の学習で内容を定着させています。
その結果、テスト前は確認と応用問題の対策に時間を使うことができ、安定した高得点につながっています。
日頃の授業と復習で定着させる
90点を安定して取る生徒に共通しているのが、授業の内容をその日のうちに定着させていることです。
授業をしっかり聞き、習った内容を当日中に復習することで、テスト前に一から覚え直す必要がなくなります。
日頃から定着していれば、テスト前の勉強はワークの確認と応用問題の対策に絞られ、余裕をもって高得点を狙えます。
ケアレスミスをゼロにする
90点以上を取る生徒はケアレスミスをほとんどしません。
これはテストのときだけ見直すのではなく、日頃から見直しをする習慣があるためです。
日頃から見直しをしている生徒は自分の間違えやすいポイントを把握しており、そのポイントを重点的に確認する癖がついています。
途中式を省かずに書く、問題文の指示語を確認する、答えを書いた後に見直すという習慣が、90点を安定させる土台になります。
応用問題に取り組む
90点を安定して取るには、基礎を固めたうえで応用問題に取り組むことが必要です。
定期テストはワークレベルの問題が中心ですが、90点を超えるには、ワークのレベルを超えた応用問題や形式の違う問題にも対応する必要があります。
ただし、いきなり難しい問題に取り組むのではなく、基礎問題を確実に理解してから応用に進むことが、効率よく高得点を取るための順番です。
得意分野に頼りすぎない
90点前後で安定しない生徒は、得意分野で高得点を取っても苦手分野で失点していることがあります。
得意分野をさらに伸ばすより、苦手分野を基礎から固めて失点を減らす方が、全体の得点を安定させる効果が高くなります。
苦手分野の基礎問題を確実に得点できるようにすることが、どの教科でも90点を安定して取るための近道です。
このように、定期テスト90点を安定して取り続けるには、日頃の授業と復習で内容を定着させ、ケアレスミスをゼロにする習慣を身につけることが必要です。

