中学受験でやる気にさせるにはどうする?具体策について

中学受験

机の前に座っても手が止まったままの我が子を見て、中学受験でどうやる気にさせるべきか悩む保護者の方も多いでしょう。

叱っても褒めても効果が続かず、何をどうすればいいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。

他の家庭はどのように乗り越えているのか、具体的な工夫が見えずに焦ってしまうこともあるかもしれません。

この記事では、中学受験でやる気にさせるための具体的な工夫について、褒め方や環境づくりのポイントとあわせて整理していきます。

中学受験でやる気にさせるにはどうする?

中学受験でやる気にさせるには、やる気が出るのを待ってから勉強させようとするのではなく、まず行動そのものを始めさせることが効果的です。

「やる気になったら勉強する」という順番で考えてしまいがちですが、実際には逆で、行動を始めてみることで後からやる気がついてくることのほうが多いといわれています。

気が乗らないまま渋々始めた勉強でも、取り組んでいるうちに集中力が高まり、気づけば没頭していたという経験は、大人にも心当たりがあるのではないでしょうか。

つまり、やる気そのものを引き出そうとするより、勉強を始めやすい環境やきっかけを用意してあげることのほうが、現実的で効果的なアプローチだといえます。

このように、中学受験でやる気にさせるには、やる気が出るのを待ってから勉強させようとするのではなく、まず行動そのものを始めさせることが効果的です。

では、この「行動が先、やる気が後」という考え方について、もう少し詳しく見ていきましょう。

「やる気が先」ではなく「行動が先」という考え方

「やる気が先」ではなく「行動が先」という考え方では、やる気の有無にかかわらず、とりあえず勉強を始めることのできる力を育てることが重視されます。

成績のよい子どもの多くは、やる気があるからすぐに勉強を始められるわけではなく、やる気がなくてもとりあえず机に向かい始めるという習慣を身につけています。

「やる気がない」と決めつけて叱ってしまうと、せっかく重い腰を上げて勉強を始めようとしていた気持ちの芽を摘んでしまうことになりかねません。

大切なのは、子どもがやる気を出すのを待つことではなく、「1問だけ解いてみよう」「5分だけ机に向かおう」といった、行動を始めるハードルを下げる工夫を家庭の中に用意しておくことです。

「勉強机で1時間机に向かう」「今週中にこの学年の漢字を覚える」「図形問題を1問あたり〇分で解けるようにする」といった、結果ではなく行動を基準にした小さな目標を1日単位・週単位で立てておくと、達成感を積み重ねやすくなります。

ゴールまでの距離が遠いと感じるほど、途中でやる気を見失いやすくなるため、目の前の一歩を細かく区切ってあげることが効果的です。

このように、「やる気が先」ではなく「行動が先」という考え方では、やる気の有無にかかわらず、とりあえず勉強を始めることのできる力を育てることが重視されます。

行動を始めた後、それをやる気につなげていくためには、褒め方にも工夫が必要です。

具体的な褒め方でやる気を引き出す

やる気を引き出す褒め方のコツは、結果だけでなく、行動そのものや取り組む過程を具体的に認めることです。

「すごいね」「頑張ったね」といった漠然とした褒め言葉よりも、「〇時までに宿題を終わらせたんだね、すごい」というように、具体的な行動を挙げて褒めるほうが、子ども自身も何を認められたのかが分かりやすくなります。

結果だけを褒めていると、テストの点数が悪かったときには褒めるところがなくなってしまいますが、日々の取り組み方や過程に注目していれば、結果にかかわらず認めてあげられる部分が必ず見つかります。

褒めるポイントに迷ったときは、保護者自身が同じ年齢だった頃を思い出し、当時の自分が何を頑張っていたかを振り返ってみると、子どもの努力を見つけやすくなります。

このように、やる気を引き出す褒め方のコツは、結果だけでなく、行動そのものや取り組む過程を具体的に認めることです。

褒め方とあわせて、子ども自身が「できた」という手応えを感じられる工夫も、やる気を支える大切な要素です。

「自分で解けた」という成功体験を演出する工夫

「自分で解けた」という成功体験を演出するには、答えをすぐに教えるのではなく、適切なヒントを与えて、子ども自身の力で解けたと感じられるよう導くことが効果的です。

難しい問題に直面したとき、いきなり解き方をすべて説明してしまうと、子どもは「教えてもらった」という感覚しか持てず、自信にはつながりにくくなります。

一方で、考えるきっかけになる小さなヒントだけを与え、最後の一歩を子ども自身に踏み出させると、たとえ実質的には手助けがあったとしても、「自分で解けた」という達成感を得やすくなります。

こうした小さな成功体験の積み重ねが、次の問題にも挑戦してみようという意欲につながり、やる気の好循環を生み出していきます。

このように、「自分で解けた」という成功体験を演出するには、答えをすぐに教えるのではなく、適切なヒントを与えて、子ども自身の力で解けたと感じられるよう導くことが効果的です。

良かれと思ってとった行動が、かえってやる気を削いでしまうこともあるため、避けたいNG行動も知っておきましょう。

やる気を削いでしまうNG行動

やる気を削いでしまうNG行動としては、勉強を強制すること、他の子やきょうだいと比較すること、過度なプレッシャーをかけることの3つが挙げられます。

「勉強しなさい」という命令口調は、子どもに「命令された」という反発心を抱かせやすく、やる気の低下や、最悪の場合は受験そのものへの拒否反応につながることもあります。

一緒に勉強に取り組んだり、指示ではなく提案の形で声をかけたりする工夫が効果的です。

きょうだいや他の子どもと比較する言葉は、「自分はダメなのか」という感情を子どもに抱かせ、やる気を失わせるだけでなく、家族関係の悪化にもつながりかねません。

「絶対に合格してね」といった過度な期待も、子どもに大きなプレッシャーを与え、かえって逆効果になることが多いため、褒めることを中心とした関わり方を意識しましょう。

このように、やる気を削いでしまうNG行動としては、勉強を強制すること、他の子やきょうだいと比較すること、過度なプレッシャーをかけることの3つが挙げられます。

とはいえ、こうした工夫を重ねてもやる気が上がらない場合は、背景にある原因を見極める必要があります。

やる気が下がる原因を見極める

やる気が下がる原因は、目的意識のなさ、周囲との比較による自信喪失、疲労の蓄積という3つに大きく分けられます。

「みんなが受けるから」といった理由で受験を始めた場合、本人の中に明確な目標がないため、モチベーションを保ちにくくなります。

この場合は、志望校の説明会や文化祭に足を運び、「ここに通いたい」という気持ちを育てることが有効です。

模試の順位やクラス分けで周囲と比較される機会が多いことも、自信を失わせ、やる気を下げる原因になります。他の子どもと比べるのではなく、過去の本人と比較して成長した点に目を向けるようにしましょう。

塾の宿題や通塾で疲労がたまっている場合は、根性論で乗り切らせようとせず、思い切って休息を取らせることで、かえってやる気を回復させられることもあります。

このように、やる気が下がる原因は、目的意識のなさ、周囲との比較による自信喪失、疲労の蓄積という3つに大きく分けられます。