夏を過ぎても模試の結果がぱっとしないまま、中学受験の6年生で伸びる子は一体何が違うのだろうと気になっていませんか?
周りの子がぐんぐん力をつけていくように見えて、うちの子には向いていないのではと不安になることもあるでしょう。
本人なりに頑張っているはずなのに、結果に結びつかないと、何を変えればいいのか分からなくなってしまうこともあるかもしれません。
この記事では、中学受験の6年生で伸びる子に共通する特徴と、家庭で意識したい関わり方を整理していきます。
中学受験の6年生で伸びる子にはどんな特徴がある?
中学受験の6年生で伸びる子に共通する特徴は、自分のための受験になっていること、謙虚で素直であること、基礎を大切にしていること、心身が安定していること、親子の足並みがそろっていることの5点です。
6年生の秋以降は、どの受験生も追い込みをかけるため、周囲との差がつきにくい時期でもあります。
それにもかかわらず、この時期に成績を伸ばしていく子どもたちには、こうしたいくつかの共通点が見られます。
一つでも欠けていたら伸びないというものではなく、これらの要素がバランスよく備わっている子ほど、入試本番まで着実に力を積み上げやすい傾向があるということです。
「自分のための受験」になっているか
自分の意思で志望校を選び、合格したいという気持ちを持てている子どもは、模試の結果が思わしくないときでも前向きに取り組み続けられます。
逆に、周囲や親に言われるままに受験を続けている場合、厳しい判定を目にした瞬間にやる気を失ってしまいやすい傾向があります。
できるだけ早い段階から、志望校選びに子ども自身の意思を反映させ、受験を「自分ごと」として捉えられる環境を整えておくことが大切です。
謙虚さと素直さ
成績が伸びる子は、塾の先生や保護者からのアドバイスを素直に受け止め、すぐに行動に移せる傾向があります。
自分のやり方に固執せず、指摘された改善点を柔軟に取り入れられることが、限られた期間での伸びしろにつながります。
このように、中学受験の6年生で伸びる子に共通する特徴は、自分のための受験になっていること、謙虚で素直であること、基礎を大切にしていること、心身が安定していること、親子の足並みがそろっていることの5点です。
こうした特徴の中でも、特に「基礎を大切にする姿勢」がなぜ強さにつながるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
基礎を大切にする子が強い理由
基礎を大切にする子が強い理由は、4教科の知識が教科の枠を越えて結びつき始め、応用問題にも対応しやすくなるからです。
国語、算数、理科、社会は一見それぞれ独立した科目のように見えますが、実際には密接に関わり合っています。
たとえば算数で習う相似の考え方は理科の計算問題でも活用されますし、環境問題を理解するには社会と理科の両方の知識が必要になります。
国語の文章にも社会問題や生物、歴史などさまざまなテーマが登場するため、他教科の知識がしっかり定着している子どもほど、文章の内容を理解しやすくなります。
6年生までコツコツと宿題に取り組み、基礎を積み重ねてきた子どもほど、こうした知識のつながりに気づき始め、まるで何かをつかんだかのように急激に力を伸ばすことがあります。
このように、基礎を大切にする子が強い理由は、4教科の知識が教科の枠を越えて結びつき始め、応用問題にも対応しやすくなるからです。
とはいえ、こうした伸びは一直線に表れるわけではないという点も理解しておく必要があります。
学力は右肩上がりでなく「階段状」に伸びるものと理解しておく
学力は右肩上がりで一直線に伸びるものではなく、停滞する時期を挟みながら階段状に伸びていくものだと理解しておくことが大切です。
努力を続けているのに模試の結果に反映されない時期があると、子どもはもちろん保護者も不安になりやすいものです。
しかし、こうした足踏みの時期は、次の一段を上がるための準備期間であることが少なくありません。
男子は女子に比べて精神的な成熟がやや遅く、6年生になってから闘争心や集中力が一気に開花し、後半で急激に伸びるケースが比較的多く見られる傾向があります。
ただし、こうした「追い上げ型」の子どもは、伸びるタイミングが読みにくいため、併願校を含めた受験校選びに柔軟さを持たせておく必要もあります。
このように、学力は右肩上がりで一直線に伸びるものではなく、停滞する時期を挟みながら階段状に伸びていくものだと理解しておくことが大切です。
最後に、こうした特徴を踏まえて、家庭でどのように関わっていけばよいのかを見ていきましょう。
親の関わり方で意識したいこと
親の関わり方で意識したいのは、過干渉を避け、6年生の後半にかけて伴走から応援へと少しずつ距離感を変えていくことです。
保護者が受験に対して過熱し、勉強のすべてに細かく口を出してしまうと、子どもの自立心が育ちにくくなり、かえって前向きに取り組む姿勢を奪ってしまうことがあります。
受験勉強がスタートしたばかりの時期は隣で並走するようなサポートが必要でも、6年生の後半にかけては、時間管理や教材の管理といった「親だからこそできること」に役割を絞り、勉強の中身そのものは塾や本人に委ねていくことが望ましいとされています。
塾に一人で通わせる、宿題の進み具合を確認する程度にとどめるなど、少しずつ自立を促す関わり方を意識することで、子ども自身が受験を「自分ごと」として捉えやすくなります。
このように、親の関わり方で意識したいのは、過干渉を避け、6年生の後半にかけて伴走から応援へと少しずつ距離感を変えていくことです。


