中学受験の偏差値70はどのくらい?位置づけと学校一覧について

中学受験

模試の結果に「偏差値70」と表示されて、中学受験でこの数字が実際どれほどすごいのか実感が湧かないかもしれません。

周りから「すごいね」と言われても、具体的に何が違うのかピンとこないこともあるでしょう。

偏差値60との違いも曖昧なまま、漠然とした憧れだけを抱いてしまう場合もあるかもしれません。

この記事では、中学受験の偏差値70が具体的にどのくらいの位置にあるのか、周辺情報とあわせて整理していきます。

中学受験の偏差値70はどのくらい?

中学受験における偏差値70は、受験生全体の上位2.3%に入る位置で、100人が受ける模試であれば上位2〜3人程度にあたります。

偏差値50が受験者全体のちょうど真ん中にあたることを踏まえると、偏差値70がどれほど上位に位置するかがイメージしやすくなります。

中学受験に挑戦する子どもは同学年の小学生のうちおよそ2割程度とされており、その中でのさらに上位2%台という数字である点も押さえておく必要があります。

つまり偏差値70は、学習意欲の高い層に絞り込まれた集団の中でも、限られたごく一部の子どもだけが到達できる位置にあるということです。

このように、中学受験における偏差値70は、受験生全体の上位2.3%に入る位置で、100人が受ける模試であれば上位2〜3人程度にあたります。

では、偏差値70台にはどのような学校が該当するのでしょうか。

偏差値70の学校にはどんな学校がある?

偏差値70以上の学校には、開成中学校・麻布中学校・武蔵中学校のいわゆる男子御三家や、桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校の女子御三家をはじめ、全国トップクラスの進学実績を持つ学校が並びます。

首都圏では、このほかにも聖光学院中学校や栄光学園中学校、渋谷教育学園幕張中学校といった学校が偏差値70前後に位置しています。

関西では灘中学校、ラ・サール中学校、東大寺学園中学校、甲陽学院中学校などが該当し、地域を問わず名だたる進学校が名を連ねます。

公立・国立でも、筑波大学附属駒場中学校や東京都立小石川中等教育学校などが偏差値70以上の水準にあり、私立に劣らない充実した教育環境と高い進学実績を誇ります。

この層の学校の多くは、東京大学をはじめとする最難関大学への合格者数が卒業生のおよそ1割前後に達しており、早慶上智への合格実績も含めると、卒業生の大半が難関大学へ進学していく計算になります。

このように、偏差値70以上の学校には、開成中学校・麻布中学校・武蔵中学校のいわゆる男子御三家や、桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校の女子御三家をはじめ、全国トップクラスの進学実績を持つ学校が並びます。

こうした学校の入試では、実際どの程度の難易度の問題が出題されているのでしょうか。

偏差値70の入試問題はどのくらい難しい?

偏差値70の学校の入試では、正答率2〜3%程度しかない最終問題まで解ける力が求められます。

模試には難易度に差をつけた問題が複数出題されており、誰でも解ける計算問題、定石の解法パターンで解ける標準的な問題、そしてその場で解き方を考える必要のある最終問題という構成が一般的です。

偏差値70前後の子どもは、この最終問題を制限時間内に解き切る力を持っており、計算が複雑だったり場合分けが必要だったりする、時間のかかる問題にも対応できます。

国語であれば文章を読むスピードが速く、一度読んだ時点で解答の要点を把握し、算数であれば問題を読みながら効率的な解法を思いつき、すぐに計算を始められる点も特徴です。

満点を取る必要はありませんが、標準的な問題での失点をほぼゼロに抑えたうえで、応用問題でどれだけ上乗せできるかが合否を分けます。

このように、偏差値70の学校の入試では、正答率2〜3%程度しかない最終問題まで解ける力が求められます。

こうした入試を突破するには、どのくらいの勉強時間が必要になるのでしょうか。

偏差値70を目指すための勉強時間の目安

偏差値70を目指す場合の勉強時間の目安は、4年生で週15〜20時間程度、5年生で週20〜25時間程度、6年生になると週30時間以上とされています。

長期休みに入ると、この目安はさらに増え、1日あたり6〜8時間程度の学習時間を確保する家庭も少なくありません。

年間で見ると、小学4年生から本格的に対策を始めた場合、年間800〜1,000時間以上の学習量が目安になるといわれています。

ただし、時間の長さだけを追い求めても偏差値70には届きません。基礎学力を徹底的に固めたうえで、応用問題への対応力を養う質の高い学習を積み重ねることが欠かせません。

このように、偏差値70を目指す場合の勉強時間の目安は、4年生で週15〜20時間程度、5年生で週20〜25時間程度、6年生になると週30時間以上とされています。

では、偏差値70に到達する子どもには、どのような共通点があるのでしょうか。

偏差値70の子どもに共通する特徴

偏差値70の子どもに共通するのは、将来の夢や志望校への明確な目標意識と、それに向けた自己管理能力です。

「この学校で学びたい」「将来の夢に近づきたい」という強い意志を持っている子どもは、難しい問題にぶつかっても最後まで諦めずに取り組み続けられます。

日々の積み重ねの中で自分に合った勉強法を確立しているため、何をどれだけ勉強すればよいかを自分の頭で考え、計画通りに実行できる点も特徴です。

知的好奇心が強く苦手分野が少ない

新しい知識を吸収すること自体を楽しいと感じ、疑問があれば自分から進んで質問したり調べたりする素直さも、共通してみられる特徴です。

また、特定の教科だけに偏らず、複数の教科でバランスよく高い成績を維持している点も見逃せません。

最初から苦手分野がなかったわけではなく、見つかった苦手を後回しにせず着実に克服してきた結果として、今の学力に到達しています。

目標意識がまだ十分に育っていない場合は、学校説明会やオープンキャンパスに足を運び、「どうしてもこの学校に行きたい」という気持ちを高めることで、自然と勉強への向き合い方が変わっていくこともあります。

このように、偏差値70の子どもに共通するのは、将来の夢や志望校への明確な目標意識と、それに向けた自己管理能力です。

最後に、偏差値70を維持・突破するための具体的な勉強のポイントを見ていきましょう。

偏差値70を維持・突破するための勉強のポイント

偏差値70を維持・突破するための勉強のポイントは、模試を戦略的に活用し、正答率の高い問題を落としていないかを徹底的に確認することです。

模試を受けると、点数だけでなく順位や偏差値、志望校への合格可能性がわかり、自分が受験生の中でどの位置にいるのかを客観的に把握できます。

想定より偏差値や合格可能性が低かった場合は、解答・解説を参考にしながら間違えた問題を解き直し、苦手分野を一つずつ潰していくことが重要です。

特に正答率50%以上の問題を間違えている場合は、基礎的な部分が押さえられていないサインのため、優先的に復習する必要があります。

勉強時間を確保しようとするあまり睡眠時間を削ってしまうと、集中力や記憶の定着が低下し、かえって学習効率を落としてしまいます。

厚生労働省の指針では小学生の理想的な睡眠時間は9〜12時間とされており、十分な睡眠を確保したうえで学習の質を高めることを意識しましょう。

このように、偏差値70を維持・突破するための勉強のポイントは、模試を戦略的に活用し、正答率の高い問題を落としていないかを徹底的に確認することです。

最後に、偏差値70の子どもに対して、家庭でできるサポートについても触れておきます。

家庭でできるサポート

家庭でできるサポートは、学習内容そのものに口を出しすぎず、進捗を見守りながら情報収集とメンタル面のケアに徹することです。

偏差値70の子どもは自己管理能力が高い傾向にありますが、受験勉強をすべて任せきりにしてしまうと、得意分野ばかりに時間を使ってしまうなど、知らないうちに偏った学習になっていることもあります。

定期的に学習の進捗を確認し、必要に応じて計画を一緒に見直す姿勢が大切です。

志望校の入試情報や出題傾向の収集、模試の結果分析といった情報面のサポートも、保護者だからこそ担える役割です。

あわせて、結果だけでなく努力の過程を具体的に認める声かけを続けることが、精神的にはまだ未熟な子どもの自信とモチベーションを支えます。

このように、家庭でできるサポートは、学習内容そのものに口を出しすぎず、進捗を見守りながら情報収集とメンタル面のケアに徹することです。