転勤や住み替えの予定が持ち上がり、中学受験を控えた引っ越しのタイミングをどう考えればいいのか悩む保護者も多いかと思います。
受験のスケジュールと重なってしまうと、子どもの負担が大きくなるのではと心配になることもあるでしょう。
転校や塾の変更まで考えると、何から手をつければいいのか分からなくなることもあるかもしれません。
この記事では、中学受験を控えた引っ越しのタイミングと、押さえておきたい注意点を整理していきます。
中学受験を控えた引っ越しはいつがベスト?
中学受験を控えた引っ越しのベストなタイミングは、引っ越しの目的によって異なり、地方から首都圏へ移住する場合は小学校卒業後の3月末、通学時間を短縮するための引っ越しであればゴールデンウィーク頃が一つの目安になります。
引っ越しの理由は大きく分けて、地方在住の家庭が中学受験のために首都圏など受験が盛んな地域へ移り住むケースと、すでに近隣に住んでいる家庭が、より通いやすい場所へ住み替えるケースの2つに分けられます。
どちらのケースでも共通しているのは、受験期間の真っただ中に引っ越しが重ならないよう、あらかじめ計画的にタイミングを決めておく必要があるという点です。
目的に応じて最適な時期は変わってくるため、まずはそれぞれのケースについて具体的に見ていきましょう。
このように、中学受験を控えた引っ越しのベストなタイミングは、引っ越しの目的によって異なり、地方から首都圏へ移住する場合は小学校卒業後の3月末、通学時間を短縮するための引っ越しであればゴールデンウィーク頃が一つの目安になります。
まずは、地方から中学受験のために引っ越す場合の注意点から見ていきます。
地方から中学受験のために引っ越す場合の注意点
地方から首都圏など受験が盛んな地域へ引っ越す場合、小学校卒業後の3月末に引っ越すケースが多く、出願時点で転居先の住所が確定している必要がある学校もある点に注意が必要です。
このパターンでは、受験そのものは今の居住地から通う形で進め、合格後の入学に合わせて引っ越すという流れが一般的ですが、学校によっては出願書類に転居後の住所を記載することを求められる場合があり、事前に募集要項を確認しておく必要があります。
遠方に住んでいると、志望校の説明会や見学会に頻繁に足を運ぶことが難しく、地元の受験事情に関する情報も入手しにくいという悩みを抱える家庭も少なくありません。
通学時間に制限を設けている学校もあるため注意が必要です。
たとえば女子学院では、通学時間をドアtoドアで90分以内と定めており、これを超える地域から受験する場合は、願書の出願時点で制限時間内に通学できる転居先の住所が決まっていなければ、そもそも出願自体ができません。
願書の出願時期は学校によって異なりますが、多くはおおよそ12月から1月頃のため、逆算して物件を確保しておく必要があります。
通っている塾に、移転先の地域における最新の入試情報や塾の情報を相談したり、志望校のオンライン説明会を活用したりするなど、情報格差を埋める工夫が欠かせません。
このように、地方から首都圏など受験が盛んな地域へ引っ越す場合、小学校卒業後の3月末に引っ越すケースが多く、出願時点で転居先の住所が確定している必要がある学校もある点に注意が必要です。
一方、通学時間を短縮するための引っ越しでは、タイミングの考え方が異なります。
通学時間短縮のための引っ越しのタイミング
通学時間短縮を目的とした引っ越しは、受験直前の時期を避け、ゴールデンウィーク頃までに済ませておくのが望ましいとされています。
引っ越しや転校は、荷造りや手続きだけでなく、新しい生活リズムに慣れるまでにも一定の時間がかかるため、6年生の後半のように学習が佳境を迎える時期に重なると、子どもの負担が一気に増してしまいます。
ゴールデンウィーク頃であれば、新学期が始まってからの環境にもある程度慣れており、夏休み前までに新しい生活リズムを整える時間的な余裕も確保しやすくなります。
通塾中の場合は、引っ越し先で同じ塾の別教室に転籍できるかどうかも確認しておくと、カリキュラムを途切れさせずに学習を継続しやすくなります。
このように、通学時間短縮を目的とした引っ越しは、受験直前の時期を避け、ゴールデンウィーク頃までに済ませておくのが望ましいとされています。
引っ越しにあたっては、転校のタイミングそのものにも配慮が必要です。
転校のタイミングで気をつけたいこと
転校のタイミングは、学期の途中を避け、学期の区切りに合わせることが望ましいとされています。
学期の途中で転校すると、クラスの人間関係がすでに固まっている中に入ることになり、子どもが馴染むまでに余計な負担がかかりやすくなります。
中学受験や引っ越しをきっかけに、指定学区とは異なる中学校に進学する場合は、さまざまな小学校から生徒が集まってくるため、一から人間関係を築く不安は比較的軽減されやすいという側面もあります。
新しい環境に馴染むのが苦手な子どもの場合は、あえて6年生の後半まで転校を待ち、ある程度友人関係ができた状態で中学校生活を迎えるという選択をする家庭もあり、子ども本人の性格や意向を確認しながら決めることが大切です。
このように、転校のタイミングは、学期の途中を避け、学期の区切りに合わせることが望ましいとされています。
最後に、引っ越しに伴ってあわせて準備しておきたいことについてまとめます。
引っ越しに伴うその他の準備
引っ越しに伴っては、通う塾の変更手続きだけでなく、きょうだいの転園・転校や保護者の通勤スタイルの変化まで含めて、早めに準備を進めておくことが大切です。
塾を変更する場合は、それまでの学習進度やカリキュラムの違いを踏まえて、転居先の塾に早めに相談し、スムーズに引き継げるようにしておきましょう。
下にきょうだいがいる家庭では、同時に転園・転校の手続きが必要になることが多く、手続きが集中すると保護者の負担も大きくなるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおくことが重要です。
引っ越しによって保護者の通勤時間や勤務スタイルが変わる場合は、送迎や家庭学習のサポート体制にも影響が出るため、家族で早めに役割分担を話し合っておくと安心です。
物件探しは、引っ越し予定日から逆算して2ヶ月前を目安に始めるとよいでしょう。
あまり早く動きすぎても、契約なしに物件を仮押さえしておくことはできないためです。
ただし、家賃相場や周辺の治安、評判の良い学校や病院の有無、最寄駅から志望校までの通学経路といった情報収集は、2ヶ月より前から少しずつ進めておくと、実際に物件を探し始めてからの判断がスムーズになります。
仕事の都合でどうしても家族全員での引っ越しが難しい場合は、保護者のどちらかと子どもだけが引っ越すという選択肢を取る家庭もあります。
ただし、多くの学校では出願条件に「保護者との同居」を定めているため、この方法を検討する場合は、志望校がどのような条件を設けているかを事前にしっかり確認しておく必要があります。
このように、引っ越しに伴っては、通う塾の変更手続きだけでなく、きょうだいの転園・転校や保護者の通勤スタイルの変化まで含めて、早めに準備を進めておくことが大切です。


