体調不良や家庭の事情で定期テストを受けないとどうなるのか、不安に思っている中学生や高校生、保護者の方はいませんか?
「0点になってしまうのか」「内申点が下がるのか」「留年するのか」といった心配が次々に浮かび、正しい情報がわからないまま焦ってしまうケースも少なくありません。
ただ、欠席したときの成績の扱いには一定のルールがあり、その仕組みを知っておけば冷静に対応できます。
この記事では、定期テストを受けないとどうなるかについて、欠席時の成績の扱いと対処法を整理していきます。
定期テストを受けないとどうなる?
定期テストを受けないと、多くの場合は過去のテスト結果をもとにした「見込み点」で評価され、必ずしも0点になるわけではありません。
「テストを受けないと0点になる」と思っている人が多いですが、これは誤解です。
これまでに1回でもテストを受けていれば、多くの学校では見込み点という制度で成績が付けられます。
ただし、欠席の理由や過去の状況によって扱いが変わり、以下の3つのパターンに分かれます。
- 見込み点が満額もらえる:感染症など公的にやむを得ない理由の場合、過去の点数がほぼそのまま反映される
- 見込み点が減額される:通常の病欠の場合、過去の点数に0.5〜0.8倍程度の係数がかけられる
- 0点・未評価になる:無断欠席・サボりと判断された場合や、成績を付ける材料が一切ない場合
つまり、定期テストを受けないと自動的に0点になるわけではなく、欠席の理由と過去の実績によって成績の扱いが決まります。
大切なのは、欠席が決まった時点で速やかに学校・担任に連絡し、やむを得ない理由であることを伝えておくことです。
このように、定期テストを受けないと、多くの場合は過去のテスト結果をもとにした「見込み点」で評価され、必ずしも0点になるわけではありません。
次は、見込み点の仕組みを詳しく見ていきます。
定期テストを受けないと適用される見込み点の仕組み
定期テストを受けないと適用される見込み点は、過去のテスト結果を基準に算出され、欠席理由によって係数が変わる仕組みです。
見込み点とは、テストを欠席した生徒に対して「もし受けていたらこのくらい取れただろう」という点数を過去の実績から推定して付与する制度です。
見込み点の計算パターン
見込み点の算出方法は学校・教育委員会によって異なりますが、主に以下のパターンがあります。
- 過去のテストの平均点をそのまま付与する(例:直近が70〜80点なら75点)
- 過去の平均点に0.6〜0.7倍の係数をかける(例:平均75点×0.7=約53点)
最も多いのは係数をかけるパターンで、実際に受けた場合より点数が下がる傾向があります。
これは、欠席したことへのペナルティが点数に反映されているためと考えられます。
欠席理由で係数が変わる
見込み点の係数は欠席理由によって変わります。
インフルエンザなどの感染症による出席停止や、社会通念上やむを得ない事情の場合は、過去の点数がほぼ満額(1倍)で評価されることが多いです。
一方、通常の病欠の場合は0.5〜0.8倍程度に減額される可能性があります。
無断欠席やサボりと判断された場合は見込み点が適用されず、0点になることもあります。
連続して欠席すると係数が下がる
一度欠席して見込み点をもらった後、次のテストも欠席すると、見込み点がさらに下がる仕組みがあります。
2回連続で欠席すると「意図的に休んでいる」と判断されて0点になったり、過去の平均にさらに低い係数がかけられたりする学校もあります。
連続して定期テストを受けないと、点数が大きく下がることは避けられません。
このように、定期テストを受けないと適用される見込み点は、過去のテスト結果を基準に算出され、欠席理由によって係数が変わる仕組みです。
次は、見込み点すら適用されず未評価になるケースを見ていきます。
定期テストを受けないと成績が未評価になるケース
定期テストを受けないと成績が未評価になるのは、授業にも出席しておらず、成績を付ける材料が一切ない場合です。
見込み点は「過去のテスト結果」という材料があって初めて成立する制度です。
その材料がない場合、成績が「未評価」になり、これは0点よりも深刻な影響を及ぼすことがあります。
未評価になる条件
未評価になるのは、主に以下のような状況です。
授業への出席日数が大幅に不足しており、かつ定期テストも未受験の場合、成績を付ける材料が一切なくなります。
過去のテストを一度も受けていない場合、見込み点の計算根拠がないため未評価になることがあります。
追試もなく見込み点も適用されない場合、その教科の評価がつかず未評価となります。
未評価が高校受験に及ぼす影響
高校受験において、調査書の評定に「未評価」があると大きな不利になります。
公立高校のほとんどで「審議の対象」となり、私立高校では学校推薦がもらえなくなるケースがあります。
つまり、未評価は単に点数が低いよりも、進路の選択肢そのものを狭めてしまう深刻な状態です。
未評価を避けるためにできること
未評価を避けるために最も重要なのは、たとえ高得点が取れなくても、可能な限りテストを受けることです。
体調が許すなら別室受験や追試の制度を活用し、点数を付けてもらえる状態にしておくことが重要です。
また、日頃から授業に出席し提出物を出しておくことで、テストを欠席しても成績を付ける材料を残しておくことができます。
このように、定期テストを受けないと成績が未評価になるのは、授業にも出席しておらず、成績を付ける材料が一切ない場合です。
次は、定期テストを受けないことが中学・高校で及ぼす影響の違いを見ていきます。
定期テストを受けないことが中学・高校で及ぼす影響の違い
定期テストを受けないことの影響は、中学生では内申点の低下、高校生では留年のリスクという形で現れ、その深刻さが異なります。
同じ「テストを受けない」でも、中学と高校では帰結がまったく異なります。
中学生の場合:内申点への影響
中学校は義務教育のため、定期テストを受けなくても留年にはなりません。
ただし、定期テストの結果(見込み点を含む)は内申点に反映され、その内申点は高校受験の合否に関わります。
見込み点が減額されたり未評価になったりすると内申点が下がり、志望校の選択肢が狭まる可能性があります。
特に高校受験を控えた中3の時期は、内申点への影響が受験に直結するため注意が必要です。
高校生の場合:留年のリスク
高校は義務教育ではないため、成績不振や出席不足が進級・卒業の条件に関わります。
高校で定期テストを受けないと、見込み点が低く出た場合に赤点となり、赤点が重なると留年のリスクが生じます。
また、多くの高校には「定期テストを半分以上欠席すると原級留置(留年)になる」という規定があり、テストの欠席が続くと単位認定に直結します。
高校生にとって定期テストを受けないことは、中学生以上に深刻な結果につながる可能性があります。
高校では追試が用意されることが多い
高校では留年のリスクがあるため、欠席者に対して追試を実施することが多くなっています。
追試を受けることで点数を付けてもらい、留年を回避できる仕組みが整っています。
ただし追試は通常のテストより難易度が上がることが多いため、欠席後は追試の範囲をしっかり対策して臨む必要があります。
このように、定期テストを受けないことの影響は、中学生では内申点の低下、高校生では留年のリスクという形で現れ、その深刻さが異なります。
最後に、定期テストを受けられなかったときにやるべきことを見ていきます。
定期テストを受けられなかったときにやるべきこと
定期テストを受けられなかったときにやるべきことは、速やかに学校へ連絡し、追試や見込み点の扱いを確認したうえで、次のテストと提出物で挽回することです。
欠席してしまった後の行動次第で、成績への影響を最小限に抑えることができます。
すぐに学校・担任に連絡する
テストを欠席することが決まったら、できるだけ早く学校・担任に連絡します。
欠席理由を正確に伝えることで、見込み点の扱いや追試の可否が変わることがあります。
感染症の場合は診断書を提出することで、見込み点が満額で評価されやすくなります。
追試・別室受験の制度を確認する
多くの学校には、欠席者向けの追試や別室受験の制度があります。
これらの制度を利用できるかを担任や教科担当の先生に確認し、点数を付けてもらえる状態にすることが重要です。
追試がある場合は、範囲を確認してしっかり対策してから臨みます。
提出物と授業態度で評価を補う
定期テストの点数以外にも、提出物・授業態度・小テストが成績評価に含まれます。
テストを欠席してしまった場合でも、提出物を丁寧に期限通りに出し、授業に積極的に参加することで、総合的な評価への影響を和らげることができます。
特にノートやワークシートの記述欄は「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価につながるため、丁寧に取り組むことが重要です。
次のテストで挽回する
見込み点で下がった評価を回復する最も確実な方法は、次のテストで高得点を取ることです。
1回の欠席があっても、学期の複数回のテストを総合して評定が決まるため、次回のテストで挽回することは十分可能です。
欠席中も体調が許す範囲で学習を進めておき、復帰後に遅れを取り戻せるようにしておくことが大切です。
このように、定期テストを受けられなかったときにやるべきことは、速やかに学校へ連絡し、追試や見込み点の扱いを確認したうえで、次のテストと提出物で挽回することです。


